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大人が意外とわからない算数「10年は何秒?」《小学生でもわかる》

  • 2023.12.29
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「時間」という概念は私たちの日常生活でとても身近なものですが、その単位を変換することは意外と難しいものです。

「1時間は何分?」や「1分は何秒?」などの問題はすぐに答えられますが、「年→秒」となるとどうでしょうか。

計算も複雑になってくるので、間違える人も多いでしょう。

そこで今回は、時間の単位の変換について詳しく見ていきましょう。

問題

10年は何秒?

日々の生活の中で時間を意識することは多いですが、その時間を具体的な数字で表すとどうなるのでしょうか。

特に、長い時間を秒単位で考えることは、普段あまり経験することがありません。

まずは落ち着いて計算してみてください。

答えはわかりましたか?

 

正解は「315,360,000秒」です!

解説

この問題を解くためには、まず基本的な時間の単位変換から始めます。

1分は60秒、1時間は60分、つまり3,600秒です。

ちなみに、「1時間=360秒」という計算ミスをする方がよくいます。
60×60=3600と、ゼロの数に注意しましょう。

1日は24時間なので、24時間×3,600秒=86,400秒となります。

また1年を365日とすると、86,400秒×365日=31,536,000秒です。

これを10年分に拡大すると、10年は31,536,000秒×10=315,360,000秒となります。

 

しかし、実際には閏年が存在するため、4年に1回、1日が追加されます。

10年間には通常2回または3回の閏年が含まれるので、これを考慮に入れると若干数値は異なります。

また、さらに細かなズレを修正するために、閏秒というのも存在します。
1日に、1秒だけを追加するというものです。

直近では「2017年1月1日午前8時59分60秒」という時間が挿入されています。(日本時間)
(通常、59分60秒というのは、存在しない時間ですね。)

まとめ

10年は315,360,000秒でした

このように数字が大きくなる計算でも、順番に、そして慎重に計算していくことで正しい答えが得られます。

たった数年でも「秒」で表すととても長い時間のように感じますね。


文・編集(監修):SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」。