1. トップ
  2. 大人が意外と間違える算数「4500-980の答えは?」実は一瞬で解けるんです

大人が意外と間違える算数「4500-980の答えは?」実は一瞬で解けるんです

  • 2023.12.25
undefined

お店のセールなどで、キリのいい数字より少し小さい金額になっていることがよくありますよね。

198円や980円などの金額は、ちょっとお得に見えるのでつい買いたくなってしまいますが、この金額の計算をするのは暗算では少し難しく感じないでしょうか。

もちろんレジに持って行けば計算をしてもらえますが、やはり自分自身できちんと計算した上で買い物をしたいところ。

そこで今回は「お買い物で使える計算術」に挑戦してみましょう!

問題

財布の中に4,500円入っています。980円の商品を買うと、残りはいくらになるでしょう?

計算式は「4500-980」になりますね。

もちろんこの計算、そのまま筆算で考えても構いません。しかし、繰り下がりの計算を含むため、計算が苦手な方は暗算だと少し苦戦するかもしれません。

どのように工夫すればいいでしょうか。

 

さて、今回の問題の答えは「3,520円」です。

解説

980円の商品を買うときの状況を考えると、簡単に計算することができます。

この買い物をする際、1,000円札を出して20円のお釣りをもらいますよね。

つまり、所持金から1,000円を引いて、お釣りの20円を足すと、残りの金額になります。

4500-980
=4500-1000+20
=3500+20
=3520

この計算方法だと、繰り上がりを考える必要はありません。

キリのいい数字で、うまく足し引きをしましょう!

もう1問。次のような状況も考えてみましょう。

198円の商品を7個買います。金額はいくらでしょうか。

計算式はもちろん「198×7」です。こちらを暗算するのは少し大変そうに見えますが、先ほどと同じような工夫をすると簡単に計算ができてしまいます。

198というのが中途半端で計算しにくいですよね。そこでキリのいい200にして考えましょう。

すると200×7=1400です。

本来は198円のものを200円として計算しました。これは1個あたり2円ずつ高く計算してしまっています。

その分(2円×7個=14円)を合計金額から引くと、本来の金額ということになりますね。

計算をまとめると次のようになります。

198×7
=(200-2)×7
=200×7-2×7
=1400-14
=1386

したがって、1,386円が答えです。

まとめ

「ちょっと小さい数」を「キリのいい数」にすることで、暗算での計算が可能になります。

日常でもよく使うので、ちょっと意識するだけでとても便利ですね。

ぜひこの計算方法を活用してください!


文・編集(監修):SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」