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大人が意外と間違える数学「√2+√8の答えは?」→「√10」ではありません!

  • 2023.12.13

「2乗すると◯になる数」というのはルート(√)を使って表すことができます。

例えば「2乗して5になる数」は「√5」として、「(√5)²=5」という計算が成り立ちます。

通常の計算規則とは少し違うルートですが、正しい計算方法を理解しているでしょうか。

今回は、ルート(√)を含んだ計算に挑戦して、正しく理解を深めましょう!

問題

undefined
次の計算をしなさい。
√2+√8

よくある間違いのひとつは「√2+√8=√10」としてしまうことです。

たし算だからといって、ルートがついていると2+8=10とはなりません。

 

さて、今回の問題の答えは「3√2」です。

解説

ルートがついた数は、通常の計算規則と異なる場合があります。そのひとつが「たし算・ひき算」です。

例えば、√3+√3という計算は、「√3が2つ」と考えるので「2√3」と表します。

4√3+2√3なら、「√3が4つ」と「√3が2つ」を合わせるということなので、「6√3」です。

これは、文字式の計算と同じと考えるとイメージがしやすいのではないでしょうか。

4√3+2√3=6√3
(文字式なら、4x+2x=6x)

一方、「√2+√3」のように、ルートの中の数が異なるとこれ以上計算をすることができません。(これは、文字式では「x+y」がこれ以上計算できないのと同じです)

 

では、今回の問題ではどうでしょうか。

「√2+√8」とルートの中の数が異なります。しかし、実は簡単にすることが可能です。

8=2×2×2なので、√8=2√2になります。

√2+√8
=√2+2√2
=3√2

したがって、答えは「3√2」です。

このように、ルートを含んだたし算は、そのままルートの中をたし算できないので注意をしましょう。

ちなみに、かけ算であれば、ルートの中をそのままかけ算してもオッケーです。

(例)√2×√3=√6

まとめ

今回はルートのついた数でのたし算・ひき算に関する問題でした。

かけ算・わり算はそのまま計算ができますが、たし算・ひき算は少し注意が必要ですね。

忘れている方は、この機会にぜひ学び直してみてください!


文・編集(監修):SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」