「悪魔崇拝者」と罵られても、リュウジさんが味の素を使う理由とは？

「バズレシピ」で有名な料理研究家のリュウジさんの最新刊のテーマは、「味の素」。

2023年10月27日『料理研究家のくせに「味の素」を使うのですか？』（河出書房新社）が発売された。

味の素の誕生から今年で114年。世界で初めてのうま味調味料として知られ、安全性は科学的に認められている。ところが、いまも「体に悪い」と思っている方は多い。

リュウジさんは、自らのレシピで味の素を活用していることから、これまでに多くの人から非難されてきた。時には、（体に悪い調味料を他人に勧めるなんて）「人殺し」、「悪魔崇拝者」とまで言われることも。

かつては「うま味調味料を使うやつなんて料理家として恥ずかしい！」と無添加派で通していたリュウジさん。宗旨替えをした理由は何なのか。

本書では、「日本一、味の素を愛する料理研究家」を自負するリュウジさんが、1冊まるまる味の素について語りつくす。

目次は次の通り。

はじめに
第1章 なぜ味の素を使うのか？
味の素の衝撃／セカンドインパクト／「うま味調味料は避ける」が当たり前だった etc.

第2章 うま味調味料とは何か？
味の素とは何か？／味とは何か？／第5の味・うま味 etc.

第3章 うま味調味料の至高の使い方
塩味と香りがうま味をおいしくする／レシピ1：無限キャベツ／レシピ2：卵かけご飯 etc.

第4章 うま味調味料の歴史
うま味の発見／調味料はグルタミン酸ナトリウム／味の素の誕生／最初の製法――原料は小麦粉 etc.

第5章 MSGは本当に体に悪いのか?
安全性検証の19年間／始まりの手紙／中華料理店症候群とオルニー実験／安全宣言までの道のり etc.

第6章 UMAMIは世界に誇る食文化
世界のUMAMI／世界への発信／油とうま味／甘味とうま味 etc.

おわりに
主な参考文献