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貯蓄6,000万円のエリートに重くのしかかる負の遺産…30代の不動産投資の失敗がまねいた悲哀

  • 2023.11.1

人生100年時代、老後破産は他人事ではありません。

今回は、現役時代はお金に余裕があったのに、定年退職して不安を抱えているエピソードについてfuelle編集部がアンケート調査しました。

■一流キャリアが後悔していること

現在66歳になる知人のSさんは、国立大学を卒業後、国内の超大手企業で年収1,000万円以上を稼ぎ、50歳で部長に昇進するなど一流のキャリアを積んできました。

貯蓄も6,000万円ほどあり、65歳から受給している年金は夫婦合わせて330万円。その状況でなぜ「不安」なのかと言うと、彼が若い時に購入した「リゾートマンション」が彼の頭を悩ませているからです。

1990年頃、当時30代半ばだったSさんは、約6,000万円でリゾートマンションを購入しました。当時のスキーブームと、それにともなう周辺地域の開発計画などを鑑み、将来的な価値の上昇を期待しての「投資」目的での購入です。

事前に参加した勉強会で、登壇者が「相続対策や節税にもなる」と話しており魅力を感じたとのこと。また、当時「リゾート地に別荘を持つ」というのはいわゆる勝ち組としてのステータスでもあり、将来、別荘にしたい思惑もあったそうです。

■別荘にまさかの事態が

しかし、予想外の事態が起こります。

スキーブームが去ったことで、旅先でスキーに明け暮れていた若者たちの興味はあっという間に新たなスポットへと移っていきました。それにともない、リゾートマンションの需要も急低下し、想定していた貸し出し収入が減少してしまったそうです。

別荘として使うこともほとんどなくなったリゾートマンションが、今ではSさんの後悔の象徴となってしまいました。

今は貯蓄、年金共に潤沢とはいえ、今後の人生のことを考えるとリゾートマンションは悩みの種でしかないとSさんは肩を落としています。

投資にはリスクが付きものであり、将来の価値が必ずしも保証されているものではないことが伺えるエピソードです。

(60代・男性)

今回は、お金の不安にまつわるエピソードについてまとめました。あなたの周りにも、こうした人がいるか考えてみてくださいね。

文・fuelle編集部

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