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「フレンズ」出演俳優マシュー・ペリー、アルコール、ドラッグ依存症との戦い。

  • 2023.10.31
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「フレンズ」の俳優が54歳で亡くなった。かつて回顧録『Friends, Lovers and the Big Terrible Thing(原題訳:友だち、恋人たち、そしてとても恐ろしいもの)』の中で依存症との長い戦いを振り返り、共演者のジェニファー・アニストンがずっと支えてくれたことを語っていた。

 

You tube @ABC News

 

回顧録『Friends, Lovers and the Big Terrible Thing』は2022年11月に出版された。それから1年も経たないうちに、マシュー・ペリーはロサンゼルスの自宅で死亡しているのが発見された。AFP通信が2023年10月28日に報じたところによると、54歳の俳優はジャグジーの中で見つかったそうだ。回想録の中では長年アルコールや薬物などの依存症と闘ってきたことを綴っている。1年前にはABCニュースTV局の番組に出演し、司会のジャーナリスト、ダイアン・ソーヤーに、ジェニファー・アニストンにとても感謝していることを語っていた。

一番助けてくれた

「フレンズ」の主演女優は友人が依存症であることに大変心を痛めていた。彼女が本音で話してくれた日のことはマシュー・ペリーの記憶に焼きついている。それはありがたいと同時に、とても恥ずかしい瞬間だった。「どれだけ恐ろしかったか想像してほしい。でも彼女は手の差し伸べてくれて、一番助けてくれた。本当にとても感謝している」

「フレンズ」シリーズが始まった頃、マシュー・ペリーはアルコール依存症の初期段階にあった。その後、徐々に深みにはまっていった。ドラッグにも依存していた。「秘密にすることで人は殺される。自分のような人間を殺すんだ」と番組で語っている。「いつもおどけていれば、いつかなんとか抜けだせると思っていた。『フレンズ』がなにもかも解決してくれると思っていた。そうじゃなかった」

リサ・クドロー、デイヴィッド・シュワイマー、マット・ルブランク、コートニー・コックスら他のキャストも、「理解してくれて、とても辛抱強かった」そうだ。「ペンギンのようなものだ。野生ペンギンは、1羽が病気になったり大けがをしたりすると、他のペンギンがそのペンギンを取り囲んで支え、自力で歩けるようになるまで一緒に歩く。彼らもそうしてくれた」

2週間の昏睡状態

依存症のせいで腸穿孔となったマシュー・ペリーは、アヘン類の摂取で大腸が破裂し、2週間昏睡状態だったことがある。結局5カ月入院した。「医者によると生存できる確率は2%だった。自分の心臓や肺の代わりをしてくれる人工呼吸器のECMO(エクモ)に入れられた。その晩ECMOに入れられた患者は5名。4名は死に、自分は生き残った。なぜ自分だけが? という大いなる疑問が湧いた」

その後はずっとましな状態になったはずだった。番組ではお腹に14か所もの傷跡があり、「しらふでいようという決意を思い出させてくれる」ことや、「生きていることにとても感謝して」おり、唯一の願いは「他の人を助けたいことだ」と語っていた。

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