スピーチの原稿が完成！あとは委員会当日を待つのみ｜幼稚園難民になった話

この漫画は、作者・鳥野とりこ(＠torico_bird)さんの発達グレーゾーンの息子が近所のすべての幼稚園に入園を断られたことがきっかけで、自治体の子育て政策の課題を解決するために行動を起こし、市の委員会でスピーチするまでのお話です。現在、鳥野さんはスピーチの原稿を作っています。市議会議員や市の職員に思いが伝わるように、文章を削ったり読み上げる速さを調整したりして、やっと5分以内に収めました。『幼稚園難民になった話』第35話をごらんください。

鳥野さんは、一般市民が市の委員会でスピーチをする滅多にないチャンスを得ました。

プレッシャーに押しつぶされそうになりながらも「自治体の子育て政策の現状を知って欲しい」と、熱い想いで原稿を仕上げる姿。親としての意思の強さが伝わりますね。

子育てしやすい社会のため、自ら動いたママの体験談

鳥野とりこさんは息子の入園をきっかけに、住んでいる自治体が発達に特性のある子どもへの支援が遅れていることを知りました。そこで教育委員会に問い合わせたり、市長に直接手紙を書いたりと、少しでも現状を変えようと努力します。

鳥野さんは、市の委員会で「発達障害の子どもたちの受け入れ増加と教育の質の向上」を訴えました。すると教育長は、発達障害の子どもの増加にともない、受け入れ施設が不足しているという声は7〜8年前から上がっていたものの、今までこの問題に手をつけなかった点を謝罪。委員からは、子どもの時間は貴重で早く解決すべきという意見が出され、積極的な問題解決への道が開かれつつある状態になりました。

鳥野さんが勇気を出して訴え出たことで、自治体に声が届いたのは大きなプラスですよね。わが子のことはもちろん「同じような悩みを抱える親子が少しでも減ってほしい」という思いが鳥野さんを突き動かしたように読み取れます。

子育て周辺の制度の中には、まだまだ改善が必要な点がありますよね。そんな状況を変えていくためにも、選挙への参加や窓口への相談など、有権者としてできることから向き合っていきたいですね。

著者：kotti_0901