「きみはどう思う？」不倫相手の妻にマウントを取る女｜私、逃げました

田舎の八百屋に嫁ぎ、これまで夫と姑の言うことに従ってきたユメさん。しかし、新人ADコースケと出会い「自分の人生を生きる」決心をします。その後、コースケの提案で似顔絵を描きはじめたユメさんは、お客さんからの評判も良く、お店の売り上げにも貢献。そんな中、再びフクフク料亭での撮影日、ダイとよからぬ関係のフク美は、ユメさんにマウントを取り始め…。イルカさんの描く『私、逃げました』第79話ごらんください。

最後のコースケの発言に、全て持って行かれましたね。きっとコースケは、フク美がユメさんをバカにしていることに気づいていたのかもしれません。

素直に答えるユメさんに、ここまであからさまなマウントを取っていたら、コースケが黙っているはずないですよね。

夫や義母の言いなりだった主婦が、自分らしく生きるために奮闘する話

このお話は田舎の八百屋に嫁いだ主人公・ユメが、自分の生き方を変えていくお話。結婚・出産し、家族で八百屋の仕事をする日々。夫や義母の言いなりになり、我慢を続ける生活に、ユメさんはモヤモヤを抱えていました。

そんなときに何気なく始めたチラシに絵を描く仕事がきっかけで、ユメさんの考えは変わっていきます。ユメさんの絵はいつの間にか口コミで広がり、八百屋の仕事の傍ら、お客さんの似顔絵を描く仕事まで始めることになったのです。周囲に気をつかい、受け身になりがちだったユメさんは次第に「自分らしく生きたい」と考えるようになり、徐々に夫や義母にも自分の考えを言えるように。そして、そんなユメさんを応援する人もいて、環境も変わりつつあります。

妻・母としての自分だけでなく「私」として生きたいと奮闘するユメさんを、読者として応援したくなる作品です。

著者：sa-i