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【タイ・プーケット】グルメも街の散策も。「プーケットタウン」で島の文化に触れる

  • 2023.10.29

ここまでの見所は自然に関するものがメインでしたが、3日目以降は主にプーケットの文化に触れる旅路となりました。

【タイ・プーケット】グルメも街の散策も。「プーケットタウン」で島の文化に触れる

▲プーケットの中心地である「プーケットタウン」

プーケットの名物グルメ「ミートンポー」

まず向かったのは、カオランヒルから見えていたプーケットタウンです。プーケットは、16世紀から18世紀にかけて錫(すず)の採掘で発展した島で、プーケットタウンは貿易の拠点として栄えた街です。

当時は世界各国からの商人などで賑わっていたとされ、現在の街並みからもその名残が感じられます。特に中国とポルトガルからの文化が融合したとされる「シノポルトガル様式」の建築物は、旧市街(プーケットオールドタウン)の大きな見所となっています。

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▲福建麺を使った料理が大人気の「ミートンポー時計台本店」

町に到着して最初に向かったのは「ミートンポー」というお店。街並みを見るだけでも海外からの文化が入ってきていることがわかるプーケットタウンですが、もちろん食文化も例外ではありません。その中でも中国福建省の福建麺を使った料理は、現在では街を代表する名物グルメとなっています。ミートンポーはそんな福建麺を70年以上も前から提供している老舗のローカルレストランで、「ミシュランガイドプーケット2020」で選ばれたほどの実績を持ちます。

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▲店名と同じメニュー「ミートンポー」は焼きそばのような料理で、卵の有り無しを選択可能

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▲福建麺を使ったラーメンのような汁あり麺のメニューもあります

プーケットタウンの旧市街を散策

次は、街歩きが楽しい旧市街へと向かいます。中心街は、「ロマニー通り」や「バンガー通り」など、それぞれ少しずつ雰囲気の違うさまざまな通りに分かれています。

古き時代のプーケットをテーマにしたパレードなどが行われる「オールドプーケット・フェスティバル」のメインの開催場所となる「タラン通り」は、ハーブ薬局やローカルスイーツの「ローティー(クレープ)」を提供するお店が並び、歩いているだけでも楽しめる場所です。

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▲シノポルトガル様式のカラフルな街並みは写真映え間違いなし

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▲ランチは巨大ロブスターとウォールアートが目を引くお店へ

ランチタイムには、そんな旧市街エリアにある「トゥカップカーオ」へ。こちらも「ミシュラン プーケット2021」のビブグルマンとして掲載された経歴を持つお店で、多くの人で賑わう人気のお店です。建築様式に西洋文化が入ってきている点はすでにご紹介しましたが、内観についても同様で、こちらのお店も写真だけ見るとまるでヨーロッパのレストランかと思うような空間となっていました。

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▲調度品や内装からも高級感が溢れる店内は、世界中からの観光客で賑わっています

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▲ただ辛いというだけではなく、その中に旨味が感じられる料理ばかりで、店内の賑わいや評価にも納得でした

提供されているのは、オーナー家族に代々伝わるオリジナルレシピで作られた本格的なタイ南部の料理で、特に印象的だったのはタイの辛味噌料理「ナムプリック」です。甘味と酸味の後に強い辛味が押し寄せる生野菜のディップメニューです。ナムプリック自体はタイ全土で食べられていますが、プーケットのものは強烈な辛味が特徴だそう。また、デザートには、こちらもプーケット以外ではなかなか食べられない「オーエウゼリー」と、ローカルの食事を存分に味わいました。

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▲なめろうのような見た目の「ナムプリック」。本場の強烈な辛味に面食らいました

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▲赤いシロップがかかったかき氷の上に小豆とゼリーがのったプーケット独特のデザート「オーエウゼリー」

午後は海側へと移動しましたが、前日の高速船とは違うカタマランボートでコーラル島へと向かいます。

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▲コーラル島は、プーケット南部の港から30分ほどの距離にある離島

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▲安定感のあるカタマランボートで優雅な船旅を満喫

カタマランボートはあまり日本では見られないタイプの船ですが、二つの船がつながり横に並んだような形のもので、船内が広く揺れにくいという特徴を持っています。コーラル島はプーケット島の南端に位置するシャロン湾に浮かぶ島で、正式名称はヘイ島といいます。コーラル(=珊瑚礁)島という呼び名からもわかるように、島をぐるっと珊瑚礁が囲んでおり、パラセーリングやシーウォーカー、バナナボートなどのマリンアクティビティが盛んで、さまざまな楽しみ方がある島として、プーケットから日帰りで多くの人が訪れています。

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▲遠浅のビーチの水は透明度が高く、桟橋の上からでも水中がよく見えます

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▲ブランコや天に続く階段などの写真映えスポットも多数あり、さまざまな楽しみ方が可能

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▲島には軽食を提供しているレストランなどもあります

コーラル島のあるシャロン湾は、プーケットの海の玄関口ともいわれる港のため、新鮮なシーフードを食べる場所としても最適。そのため、ディナーは島への船が出ているシャロン港のすぐそばにある「カンエン@ピアー」へ。

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▲新鮮な魚が並ぶ「カンエン@ピアー」

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▲広い敷地内には写真撮影用のスポットも

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▲海を眺める多くのテラス席も用意されています

「カンエン@ピアー」はシーフードレストランもあるものの、鮮魚売り場やお土産ショップ、カフェなども揃っている複合施設で、ちょうど50周年を迎えたタイミングだそう。もちろん海はすぐそばですし、敷地内は緑も豊かな環境となっていて、海を眺めながらの爽快なディナータイムを楽しめる場所です。

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▲生簀もあり、新鮮な生牡蠣を食べられます

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▲ユニークなドリンクメニューが豊富な点も要チェックです

プーケットのサトウキビを使った「シャロンベイラム」は地域を代表するお酒のひとつで、さまざまなラムカクテルのメニューが提供されています。本格的なラムカクテルですが、パイナップルやココナッツの果実をグラスのようにして提供されているので、味だけでなく見た目から楽しめますよ。

ここまではプーケットの自然を、3日目はプーケットの文化的な側面に触れる旅程となりました。リゾート地というイメージしかなかったプーケットですが、その歴史とともに街歩きを楽しめるプーケットタウンは、半日では足りないくらいの見所に溢れた場所でした。<text&photo:岡本大樹>

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