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「紅茶オタク」は茶葉と農園と経済の話で盛り上がる!一般人の想像とは大きく違う会話を描いた人に話を聞いた

  • 2023.10.28

「紅茶が好きな人たちの集まり」と聞くと、アフタヌーンティーで優雅に紅茶を楽しむ場を想像するのではないだろうか。そんなイメージを覆す「紅茶オタク」の集まりを描いた2コマ漫画が話題になっている。

一般の人が思う紅茶オタクの姿とはだいぶ違う 出典:Togetterオリジナル

漫画を投稿したのは、紅茶が大好きなsabasty(@sabasty)さん。1コマ目には、キラキラのアフタヌーンティーセットが並べられ紅茶を嗜みながら上品な会話を繰り広げる「一般人が想像する紅茶オタク」の様子が描かれている。

ところが2コマ目に描かれているのは「現実の(限界)紅茶オタク」の会話。「セイロンの季節風今年はどうなん?」「アッサムに多煎のできる茶葉!?」など、茶葉や名産国の情報が行き交っていて、一般人が抱くイメージとは真逆のものだった。

X(Twitter)ユーザーからは「初期は1コマ目、末期は2コマ目」「最終的に茶葉がある土地の天候や政治の話になってしまう」など共感の声や、「どこの界隈でも最終的にみんな口にするのは破産」といった愛好家あるあるを謳う声もあった。

sabastyさんによると、今回の投稿は紅茶について学ぶ漫画をXで見かけたのがきっかけだったという。

その漫画は紅茶のハウツーをエレガントな世界観の中で描いていたが、sabastyさんは自分がカジュアルに紅茶を楽しんでいることを伝えたいと思い、今回「現実の紅茶オタク」漫画を描いたそうだ。

sabastyさんに、おすすめの紅茶トピックや実際の紅茶オタクの方々について詳しくお話を伺った。

知れば知れるほど奥深い、紅茶の世界

一般の人が知らないような紅茶のトピックを教えてください。

一般的に売っているティーバッグやブレンドなどの紅茶を淹れる場合、熱湯・茶葉量・抽出時間を守り、一度しか抽出しないのが基本です。
ですが、飽きてきた茶葉の抽出時間や回数、茶葉の量を変えると、思わぬ味が出ることがあります。
たとえば神戸の紅茶店では「普通の3倍の茶葉をぶち込んでコーヒーに近いストロングスタイルのお茶にミルクを入れる」といった淹れ方をされていますが、美味しいですよ。
また、ミルクや砂糖を入れるのが邪道と言う方もいますが、そんなことはありません。渋くなりすぎたらミルクで割ることもあります。
もしご家庭のティーバッグでミルクを入れるなら、ティーバッグ2~3個にいつもの量のお湯を入れると、濃くて美味しいミルクティーになりますよ。
レモンはあんまり入れません。ですが、そもそもみんなが大好きなアールグレイティーは柑橘の香りをつけたお茶なので、絶対合わないということはないはずです。
最後に「紅茶オタクは大手のティーバッグとか飲まないのでは?」と思われがちなのですが、自分はめちゃくちゃ常備してます。
毎年気候が変動する茶畑から「みんなが飲んで美味しい」茶葉を摘めるのは、大手のティーバッグならではです。
出典:Togetterオリジナル

紅茶好きの交流の場はどのようなものがありますか?

紅茶オタク同士の交流は、人によると思います。自分には、残念ながらこちらが一方的にあれこれまくし立てるのをニコニコ聞いてくれる家族・友人しかおりません。
でも、美味しいもの好きな人に囲まれているので、いっしょに専門店に行っては、よく店員さんに乱入されて紅茶オタクトークに発展しております。
SNSでも繋がりはありますが、Xよりインスタが多めです。インスタ経由でリアルの紅茶講座に行ったりリアル店舗を訪れたりして、茶飲み話をしています。
大きなイベントだと、年に一度「ジャパン・ティーフェスティバル」というすべてのお茶のコミケみたいなイベントがあります。似たようなイベントは地方でも開催しているようです。
そこは茶園さん・専門店さんの直販売や講座などもやっており、知識も美味しいお茶も乱れ飛ぶ戦場、もとい楽園となっております。自分がコロナ禍の前に行った回では生のベルガモット(※)が最大手で即完売でした。
(※)アールグレイティーの香りをつける柑橘類。香料として利用され、一般的には生では食べられない。
出典:Togetterオリジナル

話を聞けば聞くほど奥が深く、初心者にも優しそうな紅茶の世界。

気になった人は、まずティーバッグを買ってくるところから始めてみては。

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文:はゆんぼ 編集:Togetterオリジナル編集部

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