産休・育休中だとクレジットカードは作れない？申込時の注意点

産休・育休中にクレジットカードの新規作成を考える人もいるでしょう。しかし、勤務していない状況かつ収入が減る中で、クレジットカードの審査に通るか不安だと思います。

結論から言うと、産休・育休中であってもクレジットカードの審査に通る可能性はあります。ただし、審査に通りやすくなるような工夫が必要です。

産休・育休中に審査に通りにくい理由としては下記の3点が挙げられます。

① 在籍確認ができない可能性がある ② 収入が減る ③ 職場復帰できない可能性もある

クレジットカード会社の多くは、入会審査の過程で勤務先への在籍確認を行っています。

クレジットカード会社が職場へ電話をかけた際に、本人が不在でも「現在は産休（育休）中です」など在籍がわかればいいのですが、たまたま電話に出た人が在籍しているのを知らずに「いません」と答えれば在籍確認ができなくなってしまいます。

また、産休・育休中は収入が減りますし、職場復帰できない可能性を鑑みて審査が厳しくなります。特に限度額が大きいクレジットカードやステータスが高いクレジットカードの審査は厳しくなるでしょう。

産休・育休中にクレジットカードを確実に作りたいのであれば、専業主婦でも作成できると明記しているクレジットカードを選ぶのをおすすめします。

クレジットカード会社により審査の厳しさは異なりますが、専業主婦でも作成できるようなクレジットカードであれば産休・育休中でも問題なく作成できる可能性が高いでしょう。

また、クレジットカードにはキャッシング枠をつけることができますが、キャッシング枠を「少なめ」または「0円」で申請するのもおすすめです。

「審査に通るか不安だから」と、短期間に複数のクレジットカードに申込むのは控えましょう。

クレジットカード会社は審査の一環で信用情報機関に申込者の信用情報を照会します。信用情報には、延滞・債務整理などの他にクレジットカードの申し込み情報も載っています。短期間に申し込みが多いと「お金に困っている可能性がある」と審査に悪影響を及ぼす可能性があります。

産休・育休中でもクレジットカードの作成は可能ですが、通常より審査が厳しくなるおそれがあります。審査が不安なら、限度額が大きいクレジットカードやステータスの高いクレジットカードではなく、専業主婦でも作成できるものを選ぶのがおすすめです。

文・勝目麻希（ファイナンシャル・プランナー）新卒で総合職としてメガバンクに入行し、法人融資・金融商品販売等を担当。転職・結婚・出産を経て一時は専業主婦になったが、自分の金融知識や実務経験を活かしたいと独学でライターの道へ。現在はファイナンシャルプランナーの知識を活かして金融系メディアを中心に執筆。