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井端ジャパンは警戒せよ…“打倒・日本”掲げる韓国に期待の新星、03年生まれの「投打の天才」とは?

  • 2023.10.28

韓国野球の次世代を担う2人の天才が、いよいよ代表のユニホームを身にまとう。それだけでも大きな関心事だが、“打倒・日本”もやり遂げられれば最上だ。

韓国野球委員会(KBO)は10月24日、日本の東京ドームで開催される「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023(APBC)」に出場する韓国代表メンバー26人を発表した。

韓国、日本、台湾、オーストラリアの4カ国が参加する今大会は若手選手たちの対決の場だ。

1999年1月1日以降生まれの24歳以下、または入団3年目以内(2021年以降入団)の選手のほか、オーバーエイジ枠として29歳以下(1994年1月1日以降生まれ)の選手が3人まで出場できる。

リュ・ジュンイル監督率いる今回の代表チームは、直近の杭州アジア大会で金メダルを獲得した当時のメンバーの大半が名を連ねた。

そのほか、イ・ウィリ(21、KIAタイガース)やチョン・ヘヨン(22、KIAタイガース)、チェ・スンヨン(22、斗山ベアーズ)、ソン・ソンビン(21、ロッテ・ジャイアンツ)、キム・ドヨン(20、KIAタイガース)、パク・スンギュ(23、尚武)らが名を連ねた。

メンバー26人のなかで、今年3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出場した選手は7人選出された。

これ以外に、予備エントリーとして20人が別途に選出された。

2003年生まれの“投打の天才”

最も注目が集まるのはムン・ドンジュ(19、ハンファ・イーグルス)とキム・ドヨンだ。

高校時代から「天才」と呼ばれてきた両選手は、どちらも光州出身という共通点がある。そのため、2022年の新人ドラフト1次指名では、同地を本拠地とするKIAタイガースに“幸せな悩み”を抱かせた。

苦心の末、KIAはキム・ドヨンを選んだ。これに対し、ハンファが全国単位の1次指名権を行使してムン・ドンジュを獲得した。

KIAは「第2のイ・ジョンボム」を獲得したとし、ハンファも「10年エース」を連れてきたと声を高めた。

ムン・ドンジュはプロに早々に適応した。

1年目の昨季は13試合(28.2回)で1勝3敗2ホールドの防御率5.65を記録したが、今季は23試合(118.2回)で8勝8敗、防御率3.72を記録した。公式で球速160kmを記録した史上初の選手にもなった。

アジア大会にも出場し、2度の台湾戦で先発登板した。オープニングラウンドの初対戦では4回2失点と惜しい投球となったが、決勝の再戦では6回無失点を記録。大きく咆哮し、堂々と金メダルを獲得した。

その勢いはAPBCにも続く。今大会でもムン・ドンジュは重用される見通しだ。

ムン・ドンジュ
ムン・ドンジュ

一方、キム・ドヨンは1年目の昨季は103試合に出場、打率0.237、3本塁打、19打点、OPS 0.674を記録した。今季は84試合出場で打率0.303、7本塁打、47打点、OPS 0.824としている。

杭州アジア大会は同じポジションの競争もあり、惜しくもメンバーに選ばれなかった。プロ入団同期で友人のムン・ドンジュの活躍を見守るしかなかった。

それでも、今回のAPBC代表には選ばれた。初の成人代表への選出だ。キム・ドヨンは主力遊撃手として起用してもそん色のない人材だ。

キム・ドヨン
キム・ドヨン

APBCは2017年に初開催された。当時、韓国は予選で1勝1敗を記録し、決勝で日本に敗れ準優勝にとどまった。予選で喫した1敗も日本戦での敗北だ。決勝は0-7の完敗を喫した。

大会は4年に一度開催される予定だったが、コロナ禍の影響で延期となった。そして、第1回から6年が経った2023年に第2回大会が行われる。

韓国の目標は優勝だ。当然、日本を越えなければ優勝を果たすことはできない。

“打倒・日本”の先鋒にムン・ドンジュとキム・ドヨンが立つ。能力は十分にある。

何より、ムン・ドンジュはアジア大会決勝という大舞台に立った経験がある。

2003年生まれの投打の天才は、韓国を優勝に導くことができるだろうか。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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