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「10月以降」にイデコに入ると損する?「月払いと年払い」どっちがいい?

  • 2023.10.28
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イデコにまだ入っておらず、これから始めようと思っている人は、10月以降に入るとちょっと面倒かもしれないと思ったほうがいい。なぜなら、もうすぐ会社に年末調整の書類を提出する時期だが、これでは対応できず、年度末に確定申告しなければいけないことがあるからだ。また、イデコの掛け金は、月払いか年払いから選べるが、どちらのほうがお得なのだろうか?

■会社員が10月以降にイデコに入ると確定申告が必要になる?

iDeCo(イデコ)に入る時期が10月以降なのか、それとも9月までなのかで、必要な手続きが変わることがある。10月以降にイデコに入る場合、人によっては翌年に確定申告をしないと節税にならない。なぜなのか。

●控除証明書がないと年末調整で手続きができない

10月以降にイデコに入ると、控除証明書が届くのが年末になり、勤務先で行う年末調整に間に合わないことがある。

給与天引きではなく個人口座から掛金を払う場合、年末調整で控除証明書を出すと税金の計算で掛金が考慮されて節税になるが、証明書が届いていないと手続きができない。

年末調整に間に合わなかったときでも、翌年に自分で確定申告をすれば、イデコの掛金が所得税の計算に反映されて節税になる。

逆に言えば、確定申告をしないと、せっかく節税目的でイデコに入っても節税にならないということだ。

●証明書が届く時期はイデコに入った時期で変わる

年末調整に間に合うかは、勤務先での年末調整の手続き期限までに控除証明書が届くかどうか次第だ。

年末調整の手続き期限は会社ごとに異なり、11月下旬~12月上旬に期限を設定している会社が多くなっている。控除証明書が届く時期は、イデコに入った時期や掛金の払い方によって変わる。

■イデコは月払いと年払いどっちがお得?知らない生活が困ることも?

iDeCoの掛金を1年間で同じ金額払うなら、月払いでも年払いでも同じと思うかもしれない。しかし、払い方が違うといろいろな点で差が出る。実は、年払いの人は加入者全体の2.8%しかいない。月払いにせず年払いにすると、どんな問題が起きるのだろうか。

●年払いの節約効果はわずか年1,155円

iDeCoでは掛金を払うたびに手数料がかかり、月払いなら年12回、年払いでまとめて払うなら年1回手数料がかかるので、年払いのほうが手数料を12分の1に抑えられる。

ただし、手数料は1回105円だ。年12回なら1,260円、年1回なら105円なので、節約できるといっても1,155円しか変わらない。

●年払いでまとめて払うとリスクが集中して危険

掛金をまとめて1回で払う場合、払ったときに投資信託の価格が上がっていると購入できる量が減る。1年分の掛金すべてが、投資信託の価格変動の影響を受けるからだ。

一方で、月払いにして各月に分けて掛金を払うなら、年払いのような過度なリスクの集中はない。資産運用で大切なのはリスク分散であり、この考え方に合うのは月払いだ。

文/編集・dメニューマネー編集部

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