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デンゼル・ワシントンがシリーズ最終作『イコライザー THE FINAL』について語る【sweetムービーインタビュー】

  • 2023.10.28
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Denzel Washington
デンゼル・ワシントン

1954年12月28日、NY生まれ。アカデミー賞の常連で、助演男優賞と主演男優賞を獲得している。2014年から始まった『イコライザー』シリーズは、製作も兼任


重厚なヒューマンドラマのジャンルではおなじみのデンゼル・ワシントンが、2014年から続けているアクションシリーズ『イコライザー』。元CIAの凄腕エージェント、ロバート・マッコールが、もっと人間味のある生活を求めてみたものの、彼の目の前には一般人を苦しめる悪が出現。そこでロバートはスキルの全てを使って巨悪をぶっつぶす、という痛快勧善懲悪シリーズだ。この最終作となる『イコライザー THE FINAL』が公開になる。

「これまではアメリカ国内が舞台になっていたけど、最終作の違いはヨーロッパでロケをしたこと。主にイタリアの美しい海岸の街、アマルフィで行われたが、本当に素晴らしい経験だった。アマルフィ自体は何度か行ったことがあるけど、今回の撮影で使われた場所は一度も行ったことがなかったんだ。イタリアのあの地方は大好きで、この30年くらいほぼ毎夏、あのあたりに行っているのに、仕事で訪れたのは初めて。好きな場所で仕事ができて幸せだったよ」

これまでアメリカ国内のロバートしか描かれてこなかったが、イタリアでの彼は「挑戦だらけ」だという。

「本領を発揮できない場所にいるとまでは言わないものの、アメリカ国内と違って言語や文化、食べ物など違いが多いことで彼は様々な難題に直面する。とはいえ、彼にとってはいつものことなんですよ。なんせチャレンジが好きな男だから(笑)。もともと彼がイタリアに行ったのは現実逃避的なところがあるけど、その半面、どこにいっても仕事をやめられないことも描くことができるんだ」

これまで数々の名作に出演をしてきたデンゼルだが、同じ役を何作も演じているのは、このシリーズのみ。それほどまでに惹きつけるロバート・マッコールというキャラクターの魅力は?

「ロバートというキャラクターが人を魅了する理由は、正義のために戦う男、ということが、色々な人とこの役について話すうちに分かってきた。このシリーズのファンは“自分達が太刀打ちすることはできない巨悪や権力者をマッコールはやっつけてくれる”とロ々に言う。僕もそう思っていたけど、なるほど、それが愛される理由か、と思ったね。僕の暮らすビルのドアマンと話していたとき、ちょうど『フェンス』(16) の公開直後だったからその話をしたら、彼らは“ああ、うん。『フェンス』も最高だけど、次の『イコライザー』はいつやるんだい?って感じだったんだ(笑)」

『イコライザー THE FINAL』
story:シチリアの事件で負傷した元CIAエージェントのマッコール (D・ワシントン)は、街の人みな穏やかなアマルフィで静かに暮らしていた。ある時、街を危機に陥れる組織が暗躍し始める。そこで彼は最後の仕事として、組織を壊滅させるため、CIAのエマ(D・ファニング)に連絡をとるのだが……。

監督:アントワン・フークア/出演:デンゼル・ワシントン、ダコタ・ファニング、デヴィッド・デンマン ほか/配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/公開:現在、TOHO シネマズ 日比谷ほか全国ロードショー中

text : MASAMICHI YOSHIHIRO

web edit : KIMIE WACHI[SWEETWEB]

※記事の内容はsweet2023年11月号のものになります。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください。

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