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コロナ禍以降にオープン。都心の新しいパークサイドカフェ。

  • 2023.10.27
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人も情報も多い東京。そんな忙しない都会にありながら、多くの人の心にゆとりをもたらしているのが、美しく整備された公園たちである。今回は数ある東京の公園の中から、2020年のコロナ禍以降に登場したばかりのフレッシュなカフェを併設したものを4つ紹介したい。都会の喧騒のど真ん中にありながら、カフェと公園が織りなす静かな景色を味わってはいかがだろうか。

①環境配慮で新時代を開くスターバックスがオープンした、皇居外苑 和田倉噴水公園

東京メトロ二重橋前駅と日比谷駅から徒歩2分、目も眩むような高層のオフィスビル群を抜けるとあるのが、「和田倉噴水公園」である。オフィスビルに囲まれた緑溢れる異空間は、さながらニューヨークのセントラルパークを彷彿とさせる。この公園は皇居外苑内に位置し、その名の通り公園の真ん中に大噴水が設けられた水の豊かな場所だ。欅や銀杏などの自然にも囲まれ、ランチの時間にはオフィスを離れ木陰で過ごしたり水音を聴いてリラックスしたりする人たちの姿が見える。

さて、2021年にこの公園にスターバックスがオープンした。しかも環境に配慮している「Greener Stores Framework」という国際認証を受けているソーシャルグッドな店舗である。ガラスを多用し光に溢れた店内で過ごすのも気持ちが良いが、せっかくだったらテイクアウトしたコーヒーを片手に水辺の雰囲気を楽しんではいかがだろうか。このスターバックスでは環境への配慮のためにカップを借りて丸の内エリアの対象店舗に返せるプログラム「借りるカップ」という取り組みも行われている。木陰で一息ついたり噴水の煌めきに心癒されながら、カップを返しに店舗から店舗へ散歩を楽しんでみても良いかもしれない。

住所:100-0002 東京都千代田区 皇居外苑3-1
定休日:不定休
営業時間:7:00~21:00
URL:https://store.starbucks.co.jp/detail-4088/Harumari Inc.

②洗練された内装に注目。ふらりと寄りたいKITAYA PARK(渋谷区立北谷公園)のブルーボトルコーヒー 渋谷カフェ

渋谷PARCOを通りすぎ、代々木公園へ向かう途中にあるのが、数々のアパレルショップが集まる神南エリア。2021年、そこにKITAYA PARK(渋谷区立北谷公園)が開園した。都会らしい洗練された雰囲気の中に、植栽の緑が揺れる気持ちの良い空間だ。決して広くはないが、「ステップエリア」と名付けられたベンチのエリアがあり、爽やかな外の空気を吸いながらショッピングなどで疲れた足を癒すことができる。

この公園に併設されているのが2階建てのブルーボトルコーヒー 渋谷カフェである。「公園との一体感」をテーマに掲げて設計された店舗は、広場の緑や空を優しく映し出す大きなガラスや、縦に伸びる木々をモチーフにしたかのような外観のスリット状の木材が緩やかに公園との繋がりを作り出している。店内の主役は大きなタイル張りのカウンターだ。「エクスシネーレ(ExCinere)」という名のシチリア島・エトナ山の火山灰の釉薬で焼き上げた黄褐色のタイルが使われ、自然が生んだ味わい深い表情と洗練された雰囲気をたたえている。店内に置かれたチェアやソファもタイルと同系色のブラウンで統一され、思わず一日中いたくなる落ち着きのある空間である。

コーヒーを飲みながらソファでゆっくり寛ぐのはもちろんのこと、気持ちの良い季節であれば外のベンチで友人と会話を楽しむのもおすすめだ。またこの店舗ではコーヒーペールエールなどのアルコールも販売もしている。買い物や約束事などの用事を済ませた後、夕暮れ近くの気持ちの良い時間に立ち寄り、早くからお酒を楽しんでも良いかもしれない。

住所:〒150-0041東京都渋谷区神南 1-7-3 渋谷区立北谷公園内
定休日:不定休
営業時間:8:00~20:00
URL:https://store.bluebottlecoffee.jp/pages/shibuya
※写真提供(1枚目):しぶきたパートナーズHarumari Inc.

③新宿駅から徒歩10分の新宿中央公園にオープン。四季折々の移り変わりを味えるSHUKUNOVA

都庁などのスカイクレーパーの存在が印象的な西新宿。ビルばかりのオフィス街かと思いきや、ここに新宿区立の公園としては最大の面積を誇る「新宿中央公園」がある。広場だけではなくアスレチックやフットサルコート、富士見台などが設けられており、子どもからお年寄りまで楽しめる施設が充実している公園だ。この公園内に2020年にオープンしたのが「SHUKUNOVA」という商業施設。中にはヨガスタジオやジムの他、「むさしの森Diner」というカフェ&ダイニングや「スターバックス コーヒー」も入っている。

ウッディーで重厚感のある内装が特徴的なむさしの森Dinerでは、珈琲をはじめとするドリンクはもちろんのことサラダやパスタなどの食事も楽しめる。中でも人気なのが注文毎にメレンゲを立てて丁寧に焼き上げるという「ふわっとろパンケーキ」だ。口の中ですっと消えてしまうような軽い食感のパンケーキは 、一人で食べたい人にもおすすめのメニューである。

店内にはFreeWi-Fiもあるのでゆったりとした時間を過ごしながら、気分転換に新宿中央公園を散歩しても良いかもしれない。またこの公園には欅の他、桜や梅、サザンカなどさまざまな木々が植えられているため、四季折々の自然を楽しむことができる。花の季節や紅葉の季節には、ぜひスターバックスのコーヒーをテイクアウトして公園内を散策してほしい。都会で忘れがちな自然の移ろいを感じる、豊かな時間を過ごせるだろう。

住所:〒160-0023 東京都新宿区西新宿2丁目11−5
定休日:スターバックス コーヒー 新宿中央公園 SHUKNOVA店・12/31~1/3、2月第3火曜日
営業時間:むさしの森Diner・7:00~22:00(ラストオーダーは21:00)/スターバックス コーヒー 新宿中央公園 SHUKNOVA店・7:00~21:00(ラストオーダーは21:00)
URL:https://shuknova.com/Harumari Inc.

④東京初出店は代々木公園前。1日をヘルシーにはじめられるALISHAN PARK

休日ともなれば数々のイベントや青々と茂った芝生にシートを広げてピクニックを楽しむ人々で賑やかになる、代々木公園。JRに千代田線、小田急線など、4つの路線からアクセスがしやすいというのも言わずもがな人気の理由である。そんな代々木公園の目の前にオープンしたのが、オーガニック好きの間では有名な食品メーカーのアリサンが手がけるALISHAN PARK (アリサンパーク)だ。

アリサンは、今では誰もが当たり前に見かけるオーガニックの認証制度「有機JAS認定」がまだない時代から世界中の生産者とコミュニケーションを取り、化学肥料や農薬を使わずに育てた食品を日本に広めてきた。そんな日本でのオーガニック食品普及の先駆者とも呼べる彼らが、2022年コロナ禍にとうとうカフェ2号店をオープンさせたのだ。ちなみにこの店舗、東京では初出店である。場所は、個性豊かかつおしゃれなレストランやカフェが集まる小田急線代々木八幡駅から、代々木公園沿いを参宮橋方面に8分ほど歩いたあたり。カフェ事業の他にも料理教室やヨガ、コンポスト活用の講座などを学べる様々なイベントを毎月開催し、人と人とを繋げる場として機能することも目指しているという。

さてこの店舗、アリサンらしい体に良いフードやドリンクはさることながら、営業形態も朝型と実に健康志向が徹底している。営業は8時30分〜17時半まで。人気のピーナツバターの上に栄養価の高いバナナがトッピングされた「ピーナツバタートースト」などのモーニングメニューもあるため、休日の朝活にもおすすめしたい。朝ご飯を食べた後は代々木公園の中を散歩し、仕事で疲れた頭をリフレッシュさせても良いかもしれない。ちなみに焼き菓子やドリンクなどの他、ベジバーガーやカレーなどもテイクアウトが可能。ランチやオーガニックレモネードやチャイ、台湾ウーロン茶などヘルシーなドリンク片手に、代々木公園の緑を楽しむ時間を提供してくれるカフェである。

住所:〒151-0053 東京都渋谷区代々木5丁目63−12
定休日:水・木
営業時間:8:30〜18:00
URL:https://alishanpark.com/
※写真提供(1枚目):(公財)東京都公園協会Harumari Inc.
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