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「苦手なことに挑むことが、自分を好きにする」|カルチャーランナーに聞く、私が走る意味

  • 2023.10.26

普段は会社員、大学生、モデル……スポーツを本業にしていないけど、ランニングが生活になくてはならない、そんなランナーのことを「CULTURE RUNNER(カルチャーランナー)」とウィメンズへルスでは定義付ける。彼女たちはなぜ走るのか? 彼女たちとってランニングはどんな存在なのか? ランニングに魅了されたCULTURE RUNNER達に、2回に渡ってフォーカスしていく。

街中を歩いていると、透き通った肌に儚げな表情を浮かべる広告の彼女に思わず目を奪われてしまう。美容誌で見ない日はないほどモデルとして最前線を走る彼女は、椎名美月。23歳で著書を出すほどプロ顔負けの料理の腕を持ち「才色兼備」という言葉が似合う、美月さんの魅力はそれだけではない。

「まずはランから」。コロナ禍が変えた運動意識

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―中学生のときはテニス部、でも最近まで運動にはあまり熱が入らなかったという。

美月「正直、運動はあまりやってきませんでした。中学生のときはテニス部に所属していたけど、それ以降運動する機会があまりなくて。パーソナルジムに通い始めても、長続きしなかったんです。でもコロナ禍を機に気持ち的にもネガティブになりやすかったから、体を動かしたいなって思って手軽にできるランニングを始めました」

―それからは走ること、体を動かすことの楽しさを知った。

美月「もともと、有酸素運動は苦手なんです。でも走り終わったあとの達成感が気持ち良くて、『もう一回走ろう』って繰り返せるようになってきた。走る距離をだんだん伸ばせるようになると、7キロ先のサウナまで走って向かってサウナに入ったり、ちょっと離れたスーパーに走って行ったり、目的地に向かってランすることが増えましたね。夏は汗をダラダラかいて入るサウナが最高に気持ちいいんですよ(笑)どんどん走ることが病みつきになっていきました」

―ランニングを始めてから、トレーニングの幅が増えたという。

美月「ランニングで汗をかく気持ちよさを知ってから、ジムも再開しました。マシンを使ったり、傾斜をつけてウォーキングしたり、多い時だと週4回2時間ずつじっくりトレーニングしていたほど、やり続けるとボディメイクにハマっていって。でも今は筋肉が付きすぎないように体のバランスを保つため、週2回に調整しました(笑)」

苦手なランを「やらなきゃいけない」から「やりたい」に変える、継続力

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―自身の料理本を出すほど料理好きな美月さん。ランニングと料理はリンクすることがあるという。

美月「ランニングと料理は私にとって一番のリフレッシュ方法です。モヤモヤした気分の時に撮影をすると、負の感情が表情に出ちゃって自分の納得いくものじゃなくなっちゃうから、いかにリフレッシュさせて仕事に臨むかが大事。そんな時は走って汗をかいたり、料理をすると気持ちが整うんです。

走ることと食べることはやっぱり健康の基本だから、私は両方をバランスよく大事にしていきたいです。朝、ジムが開店するのと同時に行って2時間トレーニングしたり、自炊するときはたんぱく質量を計算しながら食べたりしています。ジムに来ているおじいちゃんたちを見ると健康でいるためには、運動だなって刺激になりますね」

―もともと有酸素運動は苦手だった。でもやり続ける理由は?

美月「ランニングを好きな分野にしたいんです。今はまだ苦手意識があるから『やらなきゃいけない』でやっているけど『好きだからやりたい』にシフトしていきたい。それってすごく難しいことだけど、料理もボディメイクも徐々にできるようになったことと一緒で、続けていって習慣になれば自分の自信になると思うんです。でも無理しすぎて嫌いにならないように、例えば、得意な料理では平日一人の食事は調整して気をつけるけど、友達との食事は我慢しないで好きなものを食べるとか、バランスよく力を抜いていくことを気をつけています」

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自分のことを話すことは、自分の内側を見つめる大事な時間

―自分自身に厳しい美月さんは、自分自身が一番のライバルだと話す。

美月「その時の自分のコンディションが、数日前の自分より少しでも良くなっていると思っていたいです。もちろん、他人と比較して落ち込んじゃうときも全然ある。でも、有難いことに最近こうやってインタビューを受けて自分のことを話すことが増えて、自分が何を思っているのかを棚卸しする機会が増えたんです。確かに、誰かを目標にすることは大事だけど、結局はその人であって私ではないんだからって考えるようにしてる。だから自分をしっかり見つめることを忘れずにいたいです。でもまだ周りを気にしてしまうこともあるから、それが今の課題かな?」

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―今は新しいリフレッシュ方法を楽しく模索しているという。今ハマっていることは自然にフォーカスすること。

美月「ランニングは、涼しい季節になってきたから走る時間を増やしていきたいな。気になるカフェを走って巡って、どんどんお気に入りの場所を見つけていきたいです。

今は登山にも興味があって、4回くらい友達に連れていってもらいました。山頂までの道は息が上がってきついときもあるけど、澄んだ空気やだんだん見晴らしがよくなっていく風景が、都会では味わえない新たなリフレッシュ方法になっています。あとはキャンプもしてみたい! やりたいことがたくさん湧いてきます」

苦手なことにも新しいことにも恐れずにチェレンジしていく美月さん。今度はどんな新しい一面を見せてくれるのだろう。そんな彼女から、ますます目が離せない。

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美月のランの相棒! 「Nikeのランニングシューズ」

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美月「走る時はいつもこのナイキのランニングシューズ。ビビットな色合いは気分をあげてくれるから、さあ頑張って走ろう!ってパワーをくれます」

椎名美月(しいな・みつき)さん

2000年生まれ、兵庫県出身。白く透き通った綺麗な肌と凜とした瞳をチャームポイントに、美容系の雑誌や広告ビジュアルなどを中心にモデルとして活躍。独特の儚げな雰囲気を持ち、表現力の高さにも定評がある。プライベートでは料理やボディメイクなど興味関心の幅が広く、積極的にSNSで発信。 暮らしを丁寧に楽しむ姿に、性別や世代を問わず多くの注目が集まっている。

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