1. トップ
  2. おでかけ
  3. 【小樽】寿司、かまぼこ、ワイン!おいしいものだらけのマチに悩みがあった…これからの戦略とは

【小樽】寿司、かまぼこ、ワイン!おいしいものだらけのマチに悩みがあった…これからの戦略とは

  • 2023.10.26

小樽と言えば…

Sitakke
かま栄のパンロールを食べるHBC藤田忠士記者

かまぼこ。うーん、おいしいっ!

2030年度末の札幌延伸に向けて、工事が進む北海道新幹線。

その「とおりみち」=小樽市は、観光の意外な悩みを、新幹線で解決しようと目論んでいます。

連載「じぶんごとニュース」

小樽には悩みが…

秋、深まる小樽。行動制限が緩和され、小樽の街にも賑わいが戻りつつあります。

観光客に声をかけてみると…
「函館から、登別に泊まって。きょう札幌に泊まる」
「(泊りは)新札幌。新札幌って新千歳から来るのにも便利だし、電車が停まるから」
といいます。

Sitakke

昨年度、小樽を訪れた観光客はおよそ407万人。
そのうち、およそ332万人が日帰りで、実に8割以上の人たちが小樽に宿泊しないのです。

「日帰り観光」は、小樽市にとって長年の悩みです。

小樽市の迫俊哉市長は、「日帰り観光、通過型観光と小樽は見られていたわけです。夜の時間をどのように過ごしていただくかということは課題になってくる」と話します。

小樽運河に寿司屋通りと、観光スポットが市街地に集中しているため、観光客は、まわりやすい分、とどまってくれないのです。

Sitakke
寿司もおいしい!

これからの戦略は?

そんな悩める市長に、20日、素敵なプレゼントが届きました。
小樽市にできる新幹線・仮称、新小樽駅のデザイン案3つが示されたのです。

Sitakke

市長は、「周辺の自然に配慮、小樽の特徴に配慮していただき選びがいがある」と話していました。

新小樽駅は、運河からおよそ3キロ離れた天神地区に作られます。
小樽市は今、この駅を起点に「新たな観光コース」の掘り起こしを進めています。

①北海道ワイン

目玉のスポットは…。

Sitakke
重すぎず、軽すぎず、おいしい!

小樽市で創業して半世紀。北海道ワインです。
道産ブドウを丁寧に発酵させて作る工程の見学ツアーが人気です。

この日、訪れていた人は、
「非常においしいです。本当にブリュット(辛口)で後味もすっきりしていていいですね」
「どういう製造工程で作ったかとか知ったうえで食事を楽しむと、知的好奇心が満たされます」
と話していました。

新幹線の駅から醸造所は、車で10分。アクセスの良さも売りです。

Sitakke

北海道ワイン・北海道営業部営業企画課は、「新しく駅ができると、タクシーでお越しいただくのが容易になりましたので、ワインを飲んでいただくのがより身近になると思います」としています。

②自然を生かしたガイドツアー

また新小樽駅の周辺には、天狗山や奥沢水源地など豊かな自然が広がっていて、小樽市はガイドツアーの開発も考えています。

Sitakke

体験型の観光「アドベンチャートラベル」で、観光客を小樽市にとどめるねらいがあります。

市長は、「経済効果を考えると、消費型観光に移行していくことが、小樽にとったは大切なことだと思っていますので、小樽ならではの特徴や優位性を発揮できる」と話していました。

ちなみに新幹線が開業すると、ニセコを抱える倶知安までは13分。
札幌までは12分で、その周辺の観光地もグッと近くなるわけです。

今まで以上に「日帰りコース」になってしまうのでは?との懸念もあり小樽市は、冒頭の「かまぼこ」ように、戦略を練りに練っています。

Sitakke

新幹線の「とおりみち」となるマチの今と未来は、シリーズでお伝えしています。
⇒【全国初「牧場の中の新幹線駅」へ!札幌から“41分”、国民的「女の子」の協力得てまちづくり】
⇒【「まんべくん」立ち退きのピンチ!理由は「住民の命」守るため…“日本初”の新駅とは】

連載「じぶんごとニュース」

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部IKU

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2023年10月20日)の情報に基づきます。

元記事で読む
の記事をもっとみる