1. トップ
  2. グルメ
  3. 京都「梅園 三条寺町」のレトロな空間で、名物のみたらし団子やここだけの限定甘味を

京都「梅園 三条寺町」のレトロな空間で、名物のみたらし団子やここだけの限定甘味を

  • 2023.10.25

創業から100年近くにわたり、世代を超えて親しまれてきた「甘党茶屋 梅園」。本店の河原町店から歩いて4分ほどの場所にある三条寺町店は、アクセスの便利さと、大衆食堂だった建物を再生した美しい空間が魅力。みたらし団子やあんみつといった昔ながらのメニューと、3代目の西川葵さんが考案したあんを使った新感覚のおやつの、新旧の甘味や店舗限定メニューが楽しめます。街の喧騒からしばし逃れ、甘いひとときを過ごしませんか。

京都「梅園 三条寺町」のレトロな空間で、名物のみたらし団子やここだけの限定甘味を
京都「梅園 三条寺町」のレトロな空間で、名物のみたらし団子やここだけの限定甘味を

賑わう繁華街の一角に佇むレトロな建物

京都「梅園 三条寺町」のレトロな空間で、名物のみたらし団子やここだけの限定甘味を
席数があるため、行列していても待ち時間はさほど多くない

地下鉄東西線の京都市役所前駅からアーケード街を南へ。ギャラリーや文具店など老舗が連なる寺町通と、古くから都のメインストリートとして発展してきた三条通とが交差する場所に建つ、ひときわ目を引く洋館が「梅園三条寺町」です。

京都「梅園 三条寺町」のレトロな空間で、名物のみたらし団子やここだけの限定甘味を
飴色が基調の落ち着いた店内。天井が高く、開放感たっぷり

1927(昭和2)年にのれんを掲げた甘党茶屋 梅園。いまも昭和の面影をとどめる河原町本店が長く親しまれてきましたが、3代目の西川葵さんが店を担うようになって以降、快進撃がはじまります。抹茶のホットケーキが名物の「うめぞの CAFE&GALLERY」、新感覚のあん菓子・かざり羹が人気の「うめぞの茶房」などそれぞれに異なる個性をたたえた6つの店舗が誕生しました。

2017年に5店舗目としてオープンしたのがこちら。軒先のショーケースに並ぶ食品サンプルがノスタルジーを誘う大衆食堂の建物を、元の雰囲気をなるべく残しながらリノベーション。梅園 三条寺町店として新たな歴史を歩みはじめたのです。

名物のみたらし団子

京都「梅園 三条寺町」のレトロな空間で、名物のみたらし団子やここだけの限定甘味を
「みたらし団子」(単品)480円

梅園の看板メニューといえば、創業以来愛されるみたらし団子。手毬型ではなく俵型なのが特徴です。きつね色より少し香ばしめに炙った歯切れのよいお団子に、甘辛いタレがとろ〜り。たまり醬油をベースに、薄口醤油、砂糖、さらにかくし味を合わせてつくるという秘伝のタレは、炙ったお団子にからめるだけでなく、しばらくの間浸しておくことで味を染み込ませるそう。

京都「梅園 三条寺町」のレトロな空間で、名物のみたらし団子やここだけの限定甘味を
「みたらし団子とあんみつ 黒みつ添え」950円。ドリンクセットの場合は1430円

みたらし団子は、単品のほか、みつ豆、小さいパフェ、黒糖わらび餅などとのセットメニューも。「みたらし団子とあんみつ 黒みつ添え」は、黒みつの代わりに白みつ、つぶあんの代わりにこしあんを選べるのもうれしいところ。

一年中楽しめる「宇治冷しぜんざい」

京都「梅園 三条寺町」のレトロな空間で、名物のみたらし団子やここだけの限定甘味を
「宇治冷しぜんざい」980円。ドリンクセットの場合は1460円

白玉、よもぎ団子、黒糖寒天、抹茶アイスを合わせた冷製ぜんざいは、席に運ばれてくる直前に抹茶ソースをかけて提供されます。抹茶の名産地・宇治田原の上質な抹茶は、ほろ苦さとほの甘さのバランスが絶妙。暖かい部屋でこそゆっくりと味わいたいひと品です。

三条寺町店限定「花点心」

京都「梅園 三条寺町」のレトロな空間で、名物のみたらし団子やここだけの限定甘味を
みたらし団子、わらび餅、栗の渋皮煮など全6種の「花点心」980円

梅園の新旧の甘味6種を盛り合わせた「花点心」は、三条寺町店の限定メニューです。「若い世代の人たちにもあんこのお菓子を食べてもらえたら」と、3代目が考案した「あんの花束」は、和と洋の素材が融合。カラメル餡をもっちりとした生地で包み込み、カラメリゼした香ばしいアーモンドを添えて、花束に見たてた愛らしいお菓子です。

京都「梅園 三条寺町」のレトロな空間で、名物のみたらし団子やここだけの限定甘味を
ことりっぷ

みたらし団子のほか、わらび餅、あんの花束、近年人気のみたらしバターサンドなどテイクアウト商品も充実していて、手みやげ選びにもぴったりです。

たくさんの人が行き交う雑踏のなか、ひとたび扉を開ければ、ここにはまるで別世界のように静かな時間が流れています。懐かしさと新しさ、ふたつの魅力が溶け合う場所で、ゆったりと過ごしませんか。

元記事で読む
の記事をもっとみる