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【長野県】黒部ダム竣工60周年! 観光放水や遊覧船で絶景ダムトリップを満喫

  • 2023.10.26

長野県と富山県の県境に位置する日本最大級のダム、黒部ダム。正式名称は、関西電力「黒部川第四発電所」。広く「くろよん」の愛称で親しまれ、国内外から多くの人が訪れる人気の観光スポットです。エメラルドグリーンの美しいダム湖では、大迫力の観光放水や遊覧船クルーズなど、楽しめるコンテンツがたくさん。2023年に竣工60周年を迎え、さらなる盛り上がりを見せる黒部ダムを100倍楽しむオススメ情報をご紹介します。

レトロな造りがかわいい「扇沢駅」から電気バスで黒部ダムへ出発

有料350台、無料350台の駐車場を備える扇沢駅。マイカーの立ち入りはここまで
有料350台、無料350台の駐車場を備える扇沢駅。マイカーの立ち入りはここまで

黒部ダムは、3000m級の山々が連なる中部山岳国立公園を横断する「黒部立山アルペンルート」の中に位置します。自家用車など車両の乗り入れができないため、長野県側か富山県側、いずれかのルートからバスなどを利用してダムを目指すことになります。

長野県側から行く場合は、大町市にある「扇沢駅」が出発地点。電車の場合はJR信濃大町駅が最寄り駅となり、路線バスやタクシーで扇沢駅まで行くことができます。

外の景色を可愛らしく切り取る駅舎の丸窓
外の景色を可愛らしく切り取る、扇沢駅駅舎の丸窓

レトロな雰囲気が魅力の扇沢駅の駅舎には、限定のお土産を扱うショップやレストハウスなどが設けられています。バスのチケットを購入したら、休憩スペースや展望テラスから景色を楽しむのもおすすめです。

全長5.4kmの道を進む電気バス。乗車時間は16分ほど
全長5.4kmの道を進む電気バス。乗車時間は16分ほど

扇沢駅から黒部ダム駅までは、関電トンネルを走る「電気バス」に乗って進みます。夏でも涼しいトンネル内には、黒部ダム建設の最難所と言われた「大破砕帯(だいはさいたい)」があるので要チェック。トンネルの岩肌が青い光で照らされ、今も水が流れ出ている様子が見られます。

5カ所ある展望スポット。タイミングが合えば虹のかかる観光放水も見られる!

一番高いビュースポット、ダム展望台からの景色は開放感も抜群
一番高いビュースポット、ダム展望台からの景色は開放感も抜群

終点の「黒部ダム駅」についたら、まずは220段の階段を上がって「ダム展望台」へ。広がる青空にエメラルドグリーンの美しいダム湖、アーチ型の堰堤や観光放水などが一望できるビュースポットです。

下るごとに水飛沫が近くなる外階段位には、フォトスポットが点在
下るごとに水飛沫が近くなる外階段には、フォトスポットが点在

観光放水は、毎年決まった時期決まった時間内に、毎秒10t以上の水が霧状となって流れ落ちる黒部ダムの風物詩。「外階段」や「放水観覧ステージ」、「レインボーテラス」や「堰堤」など計5カ所のビュースポット から見ることができます。

真上から見下ろす観光放水は、レースのように繊細な水の流れも綺麗
堰堤から見られる真上から見下ろす観光放水は、レースのように繊細な水の流れ

場所によって見える景色が変わるのも一興。この日は堰堤の上から、谷底にかかるダブルレインボーを見ることができました!

遊覧船「ガルベ」で北アルプスの山々を一望する湖上クルーズへ

可愛らしい木の看板が、進む目印
可愛らしい木の看板が目印

アーチ型の堰堤を渡り、トンネルを抜けたら、遊覧船「ガルベ」の船着場が見えてきます。遊覧船の運行はおおよそ1時間に1本。各ビュースポットからは少し距離があるので、乗船時間に余裕を持って移動するのがおすすめです。

乗船料は大人1200円、小学生以上600円。船内は、座席とデッキを自由に行き来できます
乗船料は大人1200円、小学生以上600円。船内は、座席とデッキを自由に行き来できます

「ガルベ」は、日本で最も高い場所を運航する遊覧船で、最高標位1448mの黒部湖を30分かけて巡ります。

船首に向かって右側が富山県、左側が長野県
船首に向かって右側が富山県、左側が長野県

船が浮いて見えるほど透き通った水面。湖上からは、雑々しくそびえる立山をはじめ、北アルプスの山々が望めます。左右それぞれで、咲く花や木々に違いが見られるのも、富山県と長野県にまたがる黒部湖ならでは。船内アナウンスでは、黒部の歴史や植生についても説明してくれます。

初心者でも気軽に森林浴とトレッキングが楽しめるように整備されています
初心者でも気軽に森林浴とトレッキングが楽しめるように整備されています

船着場の奥には、吊り橋と湖畔遊歩道が続いています。遊歩道の先にはブナの原生林や湧水など、みどころも盛りだくさん。アクティブ派の人はぜひ足をのばしてみてくださいね。

黒部ダムレストハウスでダムカレーと限定みやげをチェック!

1階にショップと軽食処、2階にレストランと3階には無料の休憩スペースも
1階にショップと軽食処、2階にレストランと3階には無料の休憩スペースも

ランチとお土産選びは、ダム湖の横に立つ「黒部ダムレストハウス」へ。

ハサイダージュエル600円
ハサイダージュエル600円

1階の軽食処では、2023年夏から提供が始まった「ハサイダージュエル」がおすすめ。爽やかなサイダーにひんやり冷たいリンゴやブドウのゼリーがイン。見た目も涼やかな映えドリンクです。

ハサイダーは、破砕帯から湧き出す天然水を、甘さ控えめのサイダーに仕上げたご当地サイダー。他にも、クランチクッキーの上にたっぷりモカソフトがのる「くろにょんソフト」480円や、甘酸っぱい「木いちごソフト」450円など、スイーツが豊富です。

黒部ダムカレー1300円
黒部ダムカレー1300円

2階のレストランの人気メニューは、B級グルメとして話題を集める「黒部ダムカレー」。地域内のさまざまな店で販売されていますが、「黒部ダムレストハウスのカレー」は、エメラルドグリーンを表現したほうれん草のルーが特徴です。味は少し辛めで、2つ並んだカツは遊覧船「ガルベ」をイメージしています。

瓶に入った金平糖など、地元の菓子店などとのコラボ商品も魅力
瓶に入った金平糖など、地元の菓子店などとのコラボ商品も魅力

お土産の人気は、大きく安全第一と書かれた黒部ダムクッキー600円や、ヘルメット形の箱に入ったチョコクランチ760円。昔懐かしい優しい甘さのヘルメット金平糖500円も、2023年夏に新たに加わった商品です。

工事の作業員に憧れて、いつもヘルメットとシャベルを身につけているのが特徴
工事の作業員に憧れて、いつもヘルメットとシャベルを身につけているのが特徴の「くろにょん」
頭の後ろにあるハートマークには、触れた人に良いことが訪れるというジンクスがあるみたい
頭の後ろにあるハートマークには「触れた人に良いことが訪れる」というジンクスがあるそうです!

レストハウス周辺では、運がいいと黒部ダムのマスコットキャラクター「くろにょん」に出会えることも。見かけたら、「くろにょん!」と声をかけてみてくださいね。

まだある!60周年を迎えた黒部ダムのオススメ情報

チェックポイントは「扇沢駅」や「ダム展望台」など、全部で5箇所あります
チェックポイントは「扇沢駅」や「ダム展望台」など、全部で5カ所あります
さらにアンケートに答えると、「電気バスカード」がもらえる特典付き
さらにアンケートに答えると、「電気バスカード」がもらえる特典付き

竣工60周年を迎えた2023年は、さらにさまざまな企画が進行中です。スマホひとつで簡単に参加できるスタンプラリーでは、全てのスタンプを集めると、60周年デザインの記念品がもらえます。集め終わったら、扇沢駅か黒部ダム駅の切符売り場で景品と交換してもらいましょう。

どれも今季限りの数量限定なので、気になる方は早めのチェックを
タオル1000円など、どれも2023年限りの数量限定なので、気になる人は早めにチェック!

ダム湖のエメラルドグリーンがモチーフの60周年グッズも展開中。タオルや手拭い、クリアファイルなど、ちょっとレトロで可愛い商品が揃います。

また大町市街地では、空き店舗等のシャッターを活用した『くろよん60 市街地 シャッターアート』が開催中。2023年11月30日(木)までの間、黒部ダムにちなんだアート作品が無料で楽しめます。

春は新緑に残る雪景、秋は紅葉など、4月から11月にかけて色鮮やかな景色で出迎えてくれる黒部ダム。60年の歴史に思いを馳せながら、大自然に癒やされるひとときを過ごしに出かけてみてはいかがでしょう。

■黒部ダム
住所:富山県中新川郡立山町芦峅寺
TEL:0261-22-0804(くろよん総合予約センター)
営業時間:7時30分~17時
定休日:12月~4月中旬(シーズン中無休)
駐車場:扇沢駐車場700台(無料350台、有料350台)

Text:間藤 まりの
Photo:和田 博

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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