アップルパイ専門店「かぐらじゅ」が、札幌市東区にオープンしたのは、2012年。2023年10月現在、開店して既に10年が過ぎました。 通り沿いの店は10年以上を経て大分変遷しましたが、「かぐらじゅ」は、ずっと変わらない佇まいで営業中です。このお店のアップルパイが大好きな私としては嬉しい限りです。
初めて食べた時から「かぐらじゅ」のアップルパイの大ファンになった私は、自宅から車で数分と好アクセスなのもあって、これまで何度となくお店を訪れてきました。
にも関わらず、「かぐらじゅ」が1984年創業で、かつて札幌市西区に店舗があったという事実を私が知ったのは、つい最近のことでした。(余談ですが、店舗の屋根に「since 1984」と書いてあったのを、今回の取材での写真撮影で初めて気付きました。迂闊でした…。)
一人の常連客の熱意から開店へ
現在、札幌市東区に店舗を構えている「かぐらじゅ」のオーナーの山谷玲奈さんは、西区で営業していた店舗の常連客でした。
ある時、高齢を理由に店主が閉店をほのめかしていると知った山谷さんは、かぐらじゅのアップルパイをなんとかして残したいと奮起し、約半年の修行を経てレシピと店名を引き継ぎ、2012年10月、札幌市東区の店舗オープンにこぎつけたのでした。
「かぐらじゅ」のアップルパイを継承する決意をした当時の山谷さんは、製菓とは無関係の業種の会社員で、お菓子作りの経験も殆ど無かったそう。驚くべき熱意と行動力です。
そして、そんな劇的な転身を遂げさせてしまう程の魅力をもつ「かぐらじゅ」のアップルパイを、私は改めて味わってみたくなりました。
現在、「かぐらじゅ」のアップルパイは、各地の催事に期間限定出店を重ねていて、知名度と人気の高さは全国規模です。2015年に、「かぐらじゅ」の姉妹店として「Pie Queen(パイクイーン)」がオープンしています。
こじんまりとした可愛い店内
こじんまりとした店内は、可愛いインテリアが施されています。
ガラスケースの中は、メインの「アップルパイ」(411円)の他3種。パイ以外のスイーツは一切なく、店舗屋根にある「アップルパイのお店」としての誇りと潔さが感じられます。
取材時は、アップルパイが豊富にありましたが、確実に購入したい時は電話予約をしておいた方がよいかもしれません。受け取り時間の15分位前を目安に予約をすると、焼き立てを用意してもらえます。
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アップルパイは言うまでもありませんが、「小倉パンプキンパイ」(378円)も私のおすすめです。
「かぐらじゅ」のパイは、他に「スイートポテトパイ」「あずきパイ」の4種類のみで、多くはありませんが、1984年創業の「かぐらじゅ」に当初から並んでいた4種類なのだそう。
こだわりのアップルパイ
「アップルパイ」と「小倉パンプキン」を購入しました。 パイ皮のサクサク加減が伝わってくる写真が撮れたと自負しているのですが…どうでしょう?
創業者の伝統を守り、アップルパイに使用する林檎は北海道産の決まった銘柄の林檎を使い、入手困難な時も極力北海道産のものを使っているそう。林檎の煮汁は、1984年の創業時からずっと継ぎ足し使ってきたものを受け継いでいるとのことで、徹底しています。
「小倉パンプキンパイ」の中はこうなっています。甘さ控えめの小豆あんを、カボチャのペーストで包んでいます。この小倉パンプキンもアップルパイも甘さ控えめで、中身の味を際立たせています。余裕で2個を平らげてしまいました。何度食べても飽きない美味しさです。
その味に感動した一常連客が引き継いだ、絶品アップルパイがある「かぐらじゅ」。今後もいつでも食べられるよう、末永く東区の店舗が続くことを願ってやみません。
かぐらじゅ 住所 北海道札幌市東区北28条東8丁目1-1大畑ビル TEL 011-788-6140 営業時間 11:00~19:00 駐車場 あり URL https://www.kagurajyu.com/