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このしょんぼり顔を守りたい…タレ目で悲しそうな表情に見える猫、ミントちゃんの放っておけない不思議な魅力に独占取材で迫る

  • 2023.10.23

猫は体のいろんな部分を使って感情を表現することから、顔だけを見ていると表情の変化に乏しく、ポーカーフェイスに見えることが多い動物です。

ところが、シャムトラ猫のミントちゃんはとっても個性的。普通にしている時でも、しょんぼりした表情に見える顔をしているのです。

しょんぼり困った顔のミントちゃん
しょんぼり顔のミントちゃん

猫の目の形は「ツリ目形」「アーモンド形」「丸形」などがありますが、ミントちゃんの場合はニャンとも珍しい「タレ目形」。

目頭よりも目尻の位置が大きく下がった垂れ目で、悲しいような困っているような表情に見えることから、思わず手を差し伸べたくなってしまいそうなタイプの猫ちゃん。おまけに写真の状況では、ちょっと後ずさり気味の体勢を取っているため、ミントちゃんの身に何か良からぬことが起きてしまったのでは…と気になってしまうようなワンシーンです。

この光景を見た時の印象について「ウ⚫︎チをきばっているように見えてしまって焦りました。」と振り返る飼い主さん。

確かにトイレではない場所で粗相をしてしまった瞬間のようにも見えるこの写真。申し訳なさそうな表情からは「やってしまった」感が滲み出ています。

ミントちゃんが座っている場所は猫用のベッド。真ん中が凹んだ形状になっていて、いつも寝ているお気に入りスポットなのですが、何故かこの時だけは縁に腰掛け、一点を見つめたまましばらくボンヤリとしていたのだそう。それを少し離れたところからこっそり撮影したのが冒頭の写真で、この後、ミントちゃんは何事も無かったように遊んでいたため、結局何をしていたのかは謎のままなのだとか。

しょんぼり顔が特徴的なミントちゃんは現在2歳の女の子。

困り顔でオヤツを食べる猫のミントちゃん
オヤツを食べる時も悲しそう

とっても甘えん坊な性格で、飼い主さんがお風呂やトイレに行ったり、家事をしている間もずーっと後を付いてまわるほど。猫がこんなしょんぼりした顔のまま追いかけて来たら、ついつい立ち止まって構ってあげたくなりそうですよね。

悲しそうな顔で飼い主さん追いかける猫のミントちゃん
放っておけない困り顔

ミントちゃんがお家にやってきたのは2021年10月4日のこと。

当時、すでに2匹の先住猫(リリィ&チェリーちゃん)を飼っていて、実家の子猫を預かった時によく面倒をみてくれたことから、もう1匹お迎えしたいと思っていた飼い主さん。

そんな気持ちを抱きながら里親募集サイトを眺めている時に、ふと目に飛び込んできたのがミントちゃん。あまりの可愛さに一目惚れをしてしまい保護主さんに問い合わせることに。

しょんぼり困り顔のミントちゃん、子猫時代の写真
ミントちゃんの子猫時代

その後、やり取りを重ねてようやく訪れた初対面の日。

ミントちゃんのしょんぼり困った顔を間近で見た飼い主さんは、すぐさま庇護欲を掻き立てられ、「なにがあっても絶対に守ってあげなくちゃ」という思いで一杯になったのだそう。一方、先住猫がいる環境へ飛び込む形となったミントちゃんですが、意外にも2匹とすんなり馴染むことができたと言います。

「多頭飼いについては沢山勉強し、初めは住む階やケージを分ける、どんな時も先住猫を優先するなど気をつけるつもりでしたが、すぐに受け入れてくれたので拍子抜けしてしまいました。3にゃんで揃って窓の外を眺めたり団子のように丸まって一緒に寝ている姿をみると多頭飼いの幸せをしみじみ感じます。」
(飼い主さん)

3匹の元保護猫リリィ、チェリー、ミント
今ではすっかり家族の仲間入り

それにしても、ここまでハッキリとしたしょんぼり顔の猫はかなり珍しいため、SNSを見た人からの反応もたくさんありそうです。良い面もあれば逆に困った経験をしたこともあるのではないでしょうか。

その点について聞いてみると、良かったことは「健診で獣医さんや看護師さんに優しく接して貰えることです」とのことで、たくさんの猫と接する動物病院の人にとってもミントちゃんの表情は印象的な様子。一方で困ったことについては、たまにDMなどで「加工ですか?」「嫌がることしていませんか?」と心無い言葉を投げかけられてしまうことを吐露。

実際には加工や演出などは一切していないのだそうですが、見た目のインパクトが強すぎるのか、しょんぼり顔の理由をアレコレ勘ぐってしまう人も少なからずいるようです。

くつろいでいる時も悲しくて困った表情に見える猫のミントちゃん
くつろいでいる時もこの表情

また、飼っている猫が3匹とも元保護猫であることから、保護猫への思いについても聞いてみると、「リリィは家の車の下で迷子になっているところを保護した子。チェリーは多頭飼育崩壊現場から保護団体さんが保護してくださった子。ミントは育児放棄されてしまい保護された子。それぞれ状況は異なりますが、3匹ともそのままだったら命が失われてしまっていたかもしれません。そんな子達が沢山の方の手助けのおかげで今はこうして幸せに暮らせています。」としたうえで、「保護猫を飼うことで小さな命を救えることに大きな意義を感じています。」と明かしてくれました。

そんな飼い主さんは、InstagramやXの投稿を見た人々から「ミントちゃんのファンです」「疲れていたけどミントちゃんをみて癒されました」「仕事の疲れが吹っ飛びました」「今日も一日頑張れそうです」などのメッセージが寄せられるたびに元気をもらっているのだそうで、「私達家族だけでなく猫ちゃんが大好きな方、猫を飼いたくても飼えない方など、ミントを見てくださった全ての方に、沢山の癒しと沢山の幸せをお届け出来れば嬉しいです。」と、SNSで情報発信している思いについても語ってくれました。

取材協力:ぴえん猫ミント(@piennekomint)さん

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