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カミラ王妃、エリザベス女王がいちばんお気に入りだったティアラをつけて登場。

  • 2023.10.23

ロンドン市長官邸の晩餐会に夫のイギリス国王チャールズ3世と出席したカミラ王妃は、故エリザベス女王が特に大切にしていたティアラを初めて着用していた。

戴冠式記念パーティーでのチャールズ3世とカミラ王妃。(ロンドン、2023年10月18日)photography: Getty Images

王位継承があると、新君主はロンドン市長官邸「マンション・ハウス」でロンドンの経済界との盛大なセレモニーに出席するのが慣わしだ。こうして、エリザベス女王がバルモラル城で2022年9月8日に死去し、その後、国王に即位した息子のチャールズ3世を招いての晩餐会が2023年10月18日、開催された。その晩はエリザベス女王を偲ぶ雰囲気に包まれ、カミラ王妃も即位後初めて、エリザベス女王のお気に入りだった「ガールズ・オブ・グレート・ブリテン&アイルランド」ティアラを身につけ、亡き女王に敬意を表した。

ロンドンでのカミラ王妃。photography: Getty Images

「ガールズ・オブ・グレート・ブリテン&アイルランド」ティアラ

王室専門ウェブサイト「イストワール・ロワイヤル」によれば、エリザベス女王はこのティアラを「フィリップ王配との結婚(1947年11月20日)の際に祖母メアリー王妃からもらい」、よく身につけていた。このティアラはそもそも、1893年、ジョージ5世との結婚祝いにメアリー王妃へ、レディ・エヴァ・グレヴィルが贈ったものだ。ティアラの名前は、レディ・エヴァ・グレヴィルが19世紀に影響力のあった女性たちのサークル「ガールズ・オブ・グレート・ブリテン&アイルランド」のメンバーだったことに由来する。イギリスの老舗宝飾店ガラードが製作したこのティアラには純潔、精神性、幸福の象徴であるフルール・ド・リスと花綱があしらわれている。

カミラ王妃はこれまでにも、2022年11月に南アフリカ大統領を国賓に迎えた晩餐会などの折、イギリス王室に伝わる数々の貴重なティアラを着用してきた。しかしながらこの由緒あるティアラを着用したのは今回が初めてだ。ブルース・オールドフィールドのブラックドレスにダイヤモンドのイヤリングとネックレスを合わせていた。

この晩はロンドンの市民団体と111の「リヴァリ・カンパニー」、すなわち同業者団体が集い、74歳のチャールズ3世と76歳のカミラ王妃は、ロンドン市長官邸での晩餐会に続いて盛大なレセプションパーティーに出席した。

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