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ウエディングドレスは「メルカリ」で購入、結婚指輪は3万円…親世代は信じがたい?今どき女性の金銭感覚

  • 2023.10.22
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ウエディングドレスは「メルカリ」で購入、結婚指輪は3万円…親世代は信じがたい?今どき女性の金銭感覚とは
ウエディングドレスは「メルカリ」で購入、結婚指輪は3万円…親世代は信じがたい?今どき女性の金銭感覚とは

今どきの女性がお金を掛けるのは、いわゆる「モノ消費」よりも「コト消費」だと言われています。旅行やグルメ、習い事など“体験”に対して多く支出する傾向にあり、逆にモノに対しては、安く済ませられるものは安く済ませるという人が増えているよう。それが例え“一生に一度”と言われる「結婚」であっても、高いお金を掛けなくてはならないという考えに縛られない人は、決して少なくありません。

今回の取材では、高収入のパワーカップルにもかかわらずウエディングドレスをフリマサイトで購入した女性、そして数万円以下の結婚指輪で満足しているアラサー世代の夫婦の話を聞くことができました。それぞれのエピソードを紹介しつつ、彼らの考え方やその価値観に迫ります。

世帯年収2000万円なのに?ドレスを「メルカリ」で購入したワケ

ウエディングドレスを「メルカリ」で購入、その価格は1万円!?
ウエディングドレスを「メルカリ」で購入、その価格は1万円!?

東京23区内に住む30代のA子さん。デザイン会社に勤務しており、年収は1000万円の大台に乗ります。同年代の男性と1年ほど前に結婚し、世帯年収は2000万円超えです。

A子さんは、バリキャリということもあって食事や旅行に関しては高級志向。今回が初婚ということで、さぞかし豪華な結婚式を挙げるのかと思いきや。挙式は親族のみで執り行い、挙式とは別の日に友人を招いてのお祝いパーティーを開催するとのことでした。

そんなA子さんが結婚式準備中、親しい友人と会うたび口にしていたセリフは「ウエディングドレスのレンタル料金が高過ぎる!」。

新品ではないレンタルのドレス、しかも挙式の数時間しか着ないのに30万円以上はザラ。納得いかない様子でした。

A子さんは、お金を掛けるところには掛ける一方、それ相応の価値を感じない物事には絶対にお金を掛けないという考え方の持ち主で、特別な機会だからといってむやみに出費したくないというスタンスだったのです。

「メルカリ」でドレスを購入、決め手になったものとは?
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これまで仕事に励んできたからこその高収入です。価値を感じるものにこそお金を使いたいと考えるのは当然でしょう。そしてその「価値を感じるもの」というのが、個々で異なりそれぞれの“課金先”があるというのが今どき世代の特徴のようです。

そんなA子さんがついに納得のいくウエディングドレスを見つけました。何と、フリマサイト「メルカリ」で中古ドレスを1万円程度で購入したというのです。

中古といっても、出品者が新品で購入したものを一度着用したのみ。無料で試着させてもらった結婚式場のレンタルドレスよりも状態は良かったといいます。サイズの調整は多少必要ですが、デザインは理想に近くてすごく満足したとのことでした。

すっかりウエディングドレス選びにはまったA子さんは、メルカリで2着目、3着目と次々にドレスを購入し、レストランを貸し切ってお祝いパーティーを何度も開催しているようです。

フリマアプリで気に入ったウエディングドレスを見つけるコツを聞いたところ、「とにかく徹底観察をして、自分が気に入るものが出品されるのを待つ」ことだそう。

高収入かつ高級志向なA子さんの結婚式・挙式にまつわる意外な決断は、現代の価値観のありようを象徴しているかのようです。

ペアで3万円 “格安”結婚指輪で十分幸せなカップル

結婚指輪はペアで3万円、十分幸せそうなカップルの選択とは
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同じ結婚に関して、ある夫婦の指輪選びについてこんなエピソードもあります。

同じく東京都内に住む20代後半のB子さん(事務職)。アプリ婚活をへて2年付き合った同世代男性と、2023年に結婚しました。

B子さんは、昔から必要以上には見えを張らないタイプ。アクセサリー類は、腕時計とたまにネックレスをする程度です。服装もシンプルで、ほどよくトレンド感のあるコスパ重視なアイテムをうまく取り入れてやりくりしているようです。

そんな彼女のスタイルは結婚指輪選びにおいても変わりませんでした。B子さんが選んだ結婚指輪は、3万円前後のアクセサリーが中心のブランド「ete(エテ)」のペアリング。新郎・新婦のペアで2~3万円と、一生の記念に残すものにしては安過ぎる気もしますが、本人はとても満足している様子です。

ブランドや価格にこだわるよりも、二人の価値観を優先
ブランドや価格にこだわるよりも、二人の価値観を優先

結婚相手の彼とB子さんは「結婚に関するさまざまな出費にあまりお金を掛けたくない」という点で意見が一致。二人で話し合った結果、彼女がもともと好きで数年に一度買い物していたブランドでペアリングを買えば十分、という結論に至ったとのことでした。

もっとコスパのいいアクセサリーブランドや、逆にハイブランドの高級リングもチェックしてみたそうですが、飽きのこないシンプルなデザインと痛手にならない価格帯が「エテ」のペアリングを買う決め手になったそう。

B子さんいわく、3万円以内の結婚指輪を購入し、浮いた結婚資金は新婚旅行と今後のライフスタイルの変化に備えた資産形成のための投資に使っていく予定とのことです。

一生に一度なのだからハイブランドの指輪を購入するのも、もちろんすてき。そしてそれと同じくらい、価格にとらわれず夫婦が「いい」と思えたものを選んで大切にし続けていくのも、現代らしくてすてきなことではないでしょうか。

現代の「結婚指輪」の相場は?調査の結果を紹介

かつて、結婚式を挙げるのは当たり前、婚約指輪は男性の給料3カ月分――などと言われた時代もありました。しかし令和の今、そうした価値観は大きく変化を遂げているようです。

日本トレンドリサーチと、ハワイアンジュエリーの「makana(マカナ)」が行ったアンケート調査(2023年7月実施、回答数320人)によると、結婚式を挙げた割合は60代が88.8%なのに対して、30代以下は60.0%。また、結婚指輪を購入した割合は、60代が90.0%、30代以下は83.8%と、若い世代になるほど減少しています。

また「マイナビウエディング」の2022年7月調査(回答数1465人)によると、結婚指輪の相場は夫婦用の2本で29.9万円。価格帯別の割合では「20~30万円未満」が46%と半数に迫っています。

一方、「20万円未満」と答えた割合は17%で、およそ5組に1組に当たります。先述のB子さんのように、価格にこだわらず好きなブランドやデザインを優先するカップルは増加傾向にあるようです。

(岩井なな)

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