ブックカフェ屋台が勢ぞろい 上野・不忍池でイベント初開催

2023年10月28日と29日の2日間、不忍池のほとりに本や雑貨やカフェの屋台を並べるブックカフェイベント「池のほとりの本のみち」が初開催される。来場無料。主催は池之端仲町商店会。

本イベントは、街と公園をつなぐ魅力あるパークサイド空間を生み出そうと、地元有志と東京大学大学院都市デザイン研究室が、協働して企画したもの。コンセプトに賛同する21の出店者が参加予定で、様々な「ブックカフェ屋台」が登場する。

初日（28日）は15時オープンで20時まで。夜は池畔の木々をライトアップし、アルコールの提供も行う。翌29日は10時から15時まで開催される。インフォメーションは上野恩賜公園野外ステージ（水上音楽堂）の入口付近に設けられる予定。

両日は、不忍池の南側にさまざまな「ブックカフェ屋台」が登場する。不忍池に一番近い古書店「古書ほうろう」が出店するほか、上野の老舗の数々がモチーフの絵本『パンダのパンやさん』の販売もある。

会場のシンボルは、池のほとりに設置されるブックバス。木陰に芝生を敷いて設けられるワークショップスペースでは、ライブ感覚の絵本読み聞かせプログラムや、お座敷遊びの投扇興、ミツバチに詳しくなれるオリジナル紙芝居など、老若男女が楽しめる企画が行われる。

「持ち寄り本棚」で自分の本を交換も

また、会場内には「持ち寄り本棚」が多数設置される。この本棚にある本は、手に取って読むことはもちろん、自分の本を持ってきて、交換して持って帰ることもできるという。

会場はその他、「池のほとりゾーン」「植栽帯脇の木陰ゾーン」「不忍通り車道活用ゾーン」の3つから構成され、屋台やテントの合間に様々な読書＆飲食スペースが用意される予定。

注目したいのは、会期中、まるで「池のほとりが広く」なること。今回、警察からの許可を得て、不忍通りの車道を一部交通規制し、池から道端までブックカフェエリアが展開されることが決まった。

企画チームは、より歩行者にやさしい不忍通り、より「ウォーかぶる」な上野・不忍エリアを目指しており、今回の企画を「そのビジョンに向けた第一歩となる実験的イベント」と位置付けている。

会場構成を担当する平野真帆さん（東京大学大学院都市デザイン研究室・修士2年）は「これまで模型やイラストを使って地元の方と考えてきたまちの将来イメージを、実際に試すことができる貴重な機会。この場所の新たな可能性が見つかる有意義な二日間になれば」と話している。

■基本情報
不忍池ブックカフェ2023「池のほとりの本のみち」
会期：2023/10/28土 15:00-20:00、10/29日 10:00-15:00
場所：不忍池南側＋不忍通り（水上音楽堂付近／東京都台東区上野公園2）
※来場無料
※ 雨天延期の場合あり
※本イベントは警察の道路使用許可を得て開催します

■出店者一覧
＜書店・出版社＞
・株式会社フォーネット社+株式会社えほんの杜...ブックバス、絵本、児童書
・金の星社...絵本
・古書みつけ 浅草橋...古本、書籍 (28日のみ)
・東京かわら版...演芸情報誌、手ぬぐい、ぽち袋
・Books & Coffee 谷中 TAKIBI...書籍、コーヒー豆
・古書ほうろう...古本
・ものはいいよう...小説みくじ
・YATAI BOOKS...古本、新刊、雑貨
・サンジョルディ...書籍、花
＜飲食・雑貨＞
・鶯谷ハニーラボ...蜂蜜
・うさぎやCAFÉ...和菓子、お茶
・夜学バー...書籍、お酒、コーヒー
・BAR LEON...シードル、軽食
・しのばず和めぐり...和雑貨
・NIR IDENTITY & BOOK...読書小物 (28日のみ)
・Rinne.bar / リンネバー...クラフト体験、ドリンク
・LE PETIT PARISIEN...西洋装丁史
・小池屋...和雑貨 (29日のみ)
・シノバズブルワリー ひつじあいす...ビール、羊料理
＜ワークショップ企画＞
・赤井都の手製本販売&豆本WS/赤井都(言壺)
・投扇興体験会/大島歌織 (29日のみ)
・パパ's絵本ライブ/Books & Coffee 谷中 TAKIBI (29日のみ)
・「はちみつのひみつ」紙芝居ライブ/鶯谷ハニーラボ いのっち(28日のみ)