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巫女さんに学ぶ! 真冬でも薄着で美しくいるために必要なモノ

  • 2016.1.12
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神社にいくと、おだやかな笑顔で迎えてくれる巫女さん。

長い黒髪や、緋袴(ひばかま)の装束は、清潔感にあふれています。小さいころ、あの姿に憧れて「巫女さんになりたい!」と、思った女性もいるでしょう。

(c)Route16 - Fotolia.com

じつは巫女のお仕事はイメージとはちがい、「超」がつくほどの体育会系。真夏は、めまいがするほど暑く、真冬は、しもやけ、あかぎれなどに悩まされます。

年末年始は過酷で、2週間連続で勤務なんてことも…。それでも奉仕をしている間は、ほほえみをたやすことはできないのです。

舞の披露やお守りの授与など、一見すると優雅な仕事にみえますが、その実態は自衛隊さながらのハードワークです。

■木枯らしから全身をガードする保湿術

全国各地の神社によって、若干ちがいはありますが、授与所の寒さは、ほとんど野外と変わりません。

雨と風をさえぎるための、屋根と衝立はとりあえずあるものの、すきま風が吹きぬけてはげしく底冷えがします。

そんな、木枯らしにさらされた肌や唇の乾燥は深刻。そのため、本職巫女たちの化粧ポーチには必ず、「白色ワセリン」が入っています。

巫女たちは控室に戻るたびに、顔や、首、手や唇、そして耳まで、ワセリンを塗りなおします。

湿度の低さから肌をガードするために、保湿は欠かせません。とはいえ、うるおい対策ならば、馬油や保湿クリームでもよいはず。

なぜ、重たいテクスチャーのワセリンをチョイスしているのでしょう。

それは以下の4つが主な理由。

・500gで1000円前後と安価。

・どんな肌質や、肌状態でも使用できる。

・メイクの上から塗りなおせる。

・匂いがない。

真冬の気候から肌を守るためには、リッチなクリームを惜しみながら塗るよりも、小まめで、念入りな手入れが大切なのです。

■寒いときでも、あたたかそうな顔で接客するには

巫女さんは薄着なため、袖や、襟元から寒気が入りこんでくることは、決してめずらしくありません。もちろん、手袋をはめたり、マフラーを巻くこともできません。

そのため薄手の腹巻と、使い捨てカイロは必需品。とくに、カイロの貼り方は、それぞれに工夫があるそう。

もっとも、一般的なのは、みぞおちと腰をカイロで温めること。その理由は、おなかを冷やさないで守ることにより、便秘を防ぐことができるからです。

また腰を温めることは、婦人科系の疾患にかかるのを予防する効果も。肩甲骨に沿って、カイロを貼り温めると風邪の治りが早くなります。

肩の周辺には呼吸器や風邪に効くツボがあるため、集中的にアプローチすると即効性があるようです。

寒いときにでも、笑顔で参拝者をお迎えするのは、大切なおもてなしです。しっとりと、優しそうにみえる巫女さんですが、その現実は、体力勝負のきびしい接客業なのです。

今年の冬は巫女さんを見習って、ワセリンとカイロで乗り切りましょう!

(有朋 さやか)

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