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60周年のアルミホイルブランド「サンホイル」パッケージリニューアルで見せた老舗の“強み”とは

  • 2023.10.20
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アルミホイルブランド「サンホイル」がリニューアル

60周年を迎えた「サンホイル」リニューアルで何が変わった?(画像 東洋アルミエコープロダクツ提供)
60周年を迎えた「サンホイル」リニューアルで何が変わった?(画像 東洋アルミエコープロダクツ提供)

アルミ箔メーカー「東洋アルミエコープロダクツ」(大阪市)が、アルミホイルブランド「サンホイル」をリニューアルし、2023年10月20日(金)より順次発売します。

家庭用アルミホイル「サンホイル」は、60年の歴史を持つ老舗アルミホイルブランドです。

同社のアルミホイルは今なお家庭で支持され続け、「サンホイル」は家庭用アルミホイルブランドで売上1位です。(インテージSRI+アルミホイル市場 2021年11月1日~2月28日/マーケットサイズ:販売金額)

60周年という節目としてのリニューアルに伴い、環境に配慮したライフスタイルの実現に貢献する取り組みを発表しました。

取り組みの一つは、“パッケージ”のリニューアルです。

リニューアル後の商品のパッケージには環境に優しい素材「FSC認証紙」、外箱には古紙使用率100%の「SEW」(無漂白・無着色の白色ライナ「Smart Eco White)を使用しています。

また、デザインを刷新し、「フタロック」の機能を向上させたり、アルミホイルと認識できる点字をユニバーサルデザインに沿った位置であることを確認したそうです。

取り組みの二つ目はサステナブルな“原料”の採用です。

再生可能エネルギーで製造されたアルミニウム原料「グリーンアルミ」の使用を開始し、SDGs(持続可能な開発目標)の12「つくる責任 つかう責任」と13「気候変動に具体的な対策を」に沿い、従来品と比べて製造時のCO2排出量を削減していくといいます。

例えば、同社の商品「サンホイル7m(幅25cm×7m)」においては、原材料の調達から製造において従来品では「0.886kg CO2eq/個(概算)」が排出されおり、「グリーンアルミ」に置き換えることで「0.623kg CO2eq/個(概算)」約30%の削減が見込めるそうです。

初年度について、全体の10%以上を「グリーンアルミ」製品に置き換え、順次使用比率を高めていくとしています。

日本初のアルミホイルメーカーの強みは「環境対応」と「親しみやすさ」

サンホイル7m(画像 東洋アルミエコープロダクツ提供)
サンホイル7m(画像 東洋アルミエコープロダクツ提供)

アルミホイルを始め家庭に役立つ情報を公式サイトで発信している同社。

今回のリニューアルに伴い「サンホイル」というブランドについて、また「アルミホイル」そのものに関する様々な疑問を同社・マーケティングチームの足立さんに聞いてみました。

Q.「アルミホイル」はいつから使われるようになったのでしょうか

足立さん「アルミホイルではなく“金属の箔(フォイル)”というくくりにして、金属全体に視野を広げるてみると非常に古い歴史があります。

紀元前2600年の古代エジプトから金箔が作られており、日本では奈良・平安時代などで使われていたそうです。アルミホイルが本格的に量産されたのは20世紀に入ってからなので、比較的歴史は浅いといえるでしょう。実は、日本で初めて発売されたアルミホイルは1958年に弊社が販売した『クッキングホイル』です」

Q.「サンホイル」というブランド名の由来などもわかる範囲で教えてください

足立さん「サンホイルの由来は、正式に記録としては残されていないですが、当時の親会社の社名が太陽を想起させることから「サンホイル」となったとも、3社出資の会社だったため「サンアルミ」という社名となったのが由来ともいわれていますが、確証はありません」

Q.「サンホイル」と他のメーカーの商品と違いがあれば教えてください

足立さん「今回のリニューアルのように環境対応(グリーンアルミやFSC認証など)をいち早く取組んでいる点です。また、箱の改良など使いやすさへの取組みを継続的に続けている点が挙げられます。また、弊社の公式サイトは、アルミホイル活用術の発信や、アルミホイル関連のコンテンツが充実しており、子供から大人までアルミホイルに親しんでいただけます」

Q.近年多くのモノが「値上げ」しております。「サンホイル」も2022年に値上げがありましたが、今後値上げの予定はあるのでしょうか?

足立さん「現在、値上げの予定はございません。ただし、原材料価格が大幅に高騰するなど『企業努力で吸収できない場合』は値上げの可能性も否定できません」

アルミホイルは燃えるゴミ?裏表はある?いろいろ聞いてみた

Q.サンホイル(アルミホイル)のゴミの分別は燃える・燃えないどちらでしょうか

足立さん「家庭から排出されるごみの分別および回収基準は、各市町村の処理事情で決められています。

アルミ箔は厚みも薄く燃えると灰になることから、市町村の大多数では“燃えるごみ”として扱われています。アルミ箔を含むごみを出される場合は、お住まいの市町村の区分に従ってお出しください」

Q.サンホイル(アルミホイル)にはつるつる面とマット面がありますが、実際はどちらが表ですか?

足立さん「表も裏もございません。アルミホイルは、薄いアルミ箔を2枚重ねにしてローラーとローラーで挟んで伸ばして薄く仕上げる(圧延)ことによって製造されます。その工程上でローラーに当たっていた面はピカピカ面となり、アルミとアルミが重なっていた面はつやの無い(マット面)状態となります。見た目が違うだけで材質も機能も全く変わりません」

Q.サンホイル(アルミホイル)のおすすめの使い方を教えてください

足立さん「鮭ときのこのホイル焼きが有名ですし、季節的にもおすすめです。料理以外の使用法では、アルミホイルは遮断性が高いので、りんごを包んで冷蔵庫で保存するのがおすすめです。乾燥や変色がしにくくなりますよ」

Q.サンホイル(アルミホイル)を使う際に気を付けたほうがいいことはありますか?

足立さん「魚焼きグリル(包み焼き以外の網の上に敷くなど)、電子レンジでの使用は避けてください。

ガスコンロに組み込まれているグリルで、焼き網の上にアルミホイルを敷き、肉や野菜をのせて焼くといったことはご家庭でよく行われている調理法ですがが、食材によっては火災につながると、「製品評価技術基盤機構(NITE)」が注意喚起しています。

コンロにたまった汚れから事故が起きた事例もあり、こまめな掃除をおすすめします。

また、NITEの担当者は『すべての食材でアルミホイルを使ってはならない』という意味ではないが、鶏皮のほか、脂がのったサンマなど、焼くと脂が多く出る食材には注意が必要だ』と話しています。

アルミホイルにたまった脂が発火するほか、飛び散った脂に引火する恐れもあるのでアルミホイル使用の際は注意していただきたいです」

最後に、足立さんは今回のパッケージリニューアルについて「『サンホイル』は、お客様にとって“分かりやすくて手に取りたくなる、キッチンに置いておきたいデザイン”に生まれ変わります」とアピールします。

さらに「ホイル両端に『不滑ニス』が塗られており、持ちやすくなった点もメリットですので、是非、リニューアル後の商品の使用感をチェックしてみてください」と教えてくれました。

リニューアルした「サンホイル」が店頭に並んだ日は、見た目の変更だけでなく、環境への配慮や使いやすさへの工夫など老舗メーカーの取り組みにも注目したいです。

※「サンホイル」は「東洋アルミエコープロダクツ」の登録商標です

(LASISA編集部)

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