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2023年のうちに「やらないと損する」新NISAの準備

  • 2023.10.20
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投資信託の分配金は「受け取る」か「再投資」するか選ぶが、元本をもっと増やせる可能性のある「再投資」を選ぶという人は少なくないだろう。ただそれがNISAで購入しているのなら、非課税のはずのNISAで思いよらず課税扱いになることがあるので注意が必要だ。

■現行NISA内での再投資は非課税だったが……

なぜNISA口座で買った投信の分配金が、課税されるかもしれないかというと、来年NISA制度が変わるからだ。

これまで、NISA口座で買った投信の分配金は、非課税枠の範囲内で同じNISA口座の中で再投資されていたが、来年からの新NISAは、現在のNISAとまったく違う器であり、過去の器の中でうまれた分配金は、新しい器に入れることができないということだ。

現行NISAの分配金は新NISAでは再投資できず、その分配金の行き先は、課税口座(特定口座や一般口座)。

このため、自分で課税口座で投信を買ったつもりがなくても、課税口座内に投信の一部を保有することになってしまうのだ。

■知らない間に課税口座で投資されている、とならないために

そうならないようにするには2つの方法があり、「分配金を再投資せず受け取ってしまう」か「投資信託を売り、新NISAで買いなおす」だ。

まず「分配金を再投資せず受け取る方法をとれば、課税口座に移らないので税金はかからない。ただしデメリットとして、複利の恩恵は受けられない。また、金融機関や投信によっては、受け取り方法を変更できないこともあるので確かめよう。

もう一つの「一度投資信託を売る」方法は手間はかかるものの、一般NISAで持っているのなら、非課税期間は長くてもあと5年しかなく、それまでに手放さなければ、結局は投信そのものが課税口座へ移ってしまう。損益の状況にもよるが、いったん売ることを検討してもいいかもしれない。

■つみたてNISAを使っている人は急がなくてよい

ただし、これらは一般NISAの場合で、現状ほとんどのファンドで分配金は支払われておらず、配金の受け取り方法を急いで変える必要はない。なぜなら、つみたてNISAは長く運用することが前提であり、複利の効果を発揮するべく、分配金は自動的に再投資される無分配型ファンドがほとんどだからだ。

新NISAが始まるまでに、今持っている投資信託の情報を改めて見直しておこう。

文/編集・dメニューマネー編集部

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