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逆に高くなる?電気・ガス「セット割」の注意点

  • 2023.10.19

電気とガスをセットで契約するとお得になる、支払いが1本化されて家計管理が楽になる、といった話をよく耳にするが、実は注意点もある。セット割を契約する前にチェックしておきたい3つのポイントを見ていこう。

■注意点1 100%お得になるとは限らない

電気とガスのセット割は、別々で契約したときより必ずしも安くなるとは限らない。

一定以上の電力を使う家庭ならお得でも、使う電力量が少ない人にとってはむしろ高くついてしまうセット割もあるからだ。

たとえば、賃貸物件で1人暮らしをしている人が「月の電気使用量が200kWh以上であればお得」という内容のセット割を契約すると、割高になってしまう可能性がある。

また、セット割では電気・ガス料金の両方が割引されるのではなく、電気料金のみが割引されることもある。

この場合、電気料金よりもガス料金の高さが気になっている家庭が契約すると、セット割の恩恵を受けにくい。

セット割がお得になるかどうかは家庭によって異なる。ひと月あたりの電気使用量を振り返ったり、各電力会社やガス会社の料金シミュレーションで費用を求めたりして、「電気とガス別々の契約」と「セット割」のどちらがお得になるかを判断しよう。

■注意点2 プロパンガスを使っている場合はセット割の選択肢が少ない

「電気+都市ガス」に比べると「電気+プロパンガス(LPガス)」のセット割の数が少なく、プロパンガスを使っている人は申し込むのが難しいかもしれない。

プロパンガスは、新電力会社が小売事業へ新たに参入するのが難しいといった理由から、「電気+プロパンガス」のセット割の数が限られているからだ。

特に地方では都市ガスの整備が整っておらず、プロパンガスを契約している人が多いため、地方に住んでいる人はセット割を見つけるのに苦労するかもしれない。

自分に合ったセット割がなければ、電気とプロパンガスのお得なプランをそれぞれ契約する必要があるだろう。

■注意点3 解約するときに違約金がかかることも

解約したときに違約金がかかるセット割もあるので、注意が必要だ。

たとえば「契約から2年以内に解約すると、5,000円の違約金がかかる」などと定められているプランもある。

契約前の段階で、違約金がかかるかどうかをよく確かめておこう。

違約金がかかる場合には、万が一解約することになったとしても価格的なメリットがあるプラン内容かどうか、よく見極めてほしい。

文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部

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