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出産予定日を過ぎたのに友人から連絡が来ない…「最悪のケース」が頭を過ぎる

  • 2023.10.18

仲が良かった兄の死で悲しみに暮れていたちりめんさん。数週間後、ひょんなことからドイツに住んでいた時の友人エマが妊娠していることを知ります。エマから温かな言葉をもらい、再び連絡を取り合うようになった2人。しかし、出産予定日を過ぎたころにエマからの連絡が途絶えてしまいます。不安なちりめんさんの元に届いたのはあるメールとは…。西山ともこ(@nishiyama_tomoko07)さんによる『大好きな兄の死、深い悲しみの中でドイツから届いた奇跡のメッセージ』どうぞご覧ください。

再び始まったドイツの友人とのやりとり

兄の死に心を痛めていたちりめんさんでしたが、ドイツに住んでいた時の友人エマに元気付けられたことをきっかけに再び連絡を密に取るように。メッセージだけのやりとりではなく、お互いに日本のものやドイツのものを送り合うなど、交流を再開するようになります。

身近な人の死を受け入れるには時間がかかりますし、毎日そのことばかりを考えているのは精神的にも良くないですよね。悲しい気持ちを吐き出しつつも、エマの新しい命の誕生を楽しみに待つことがちりめんさんにとってはとても大きな意味があったのではないでしょうか。

出産予定日は過ぎたはずなのに…連絡がないのはどうして?

エマの出産予定日は過ぎたものの、エマからは何の連絡もありませんでした。ちりめんさんは心配しながらも連絡を待ち続けることに。エマの夫から届いたメールには無事に赤ちゃんは産まれたものの、エマは昏睡状態になりICUにいるという内容が書かれていました。

連絡がないことを不安に感じながらも日本とドイツという距離もありますし、連絡を待ち続けるしかなかったちりめんさんの立場を考えるとさぞ不安だっただろうと思います。ようやく連絡が来て安心したものの、エマが昏睡状態だなんて…出産は命懸けだということを改めて考えさせられますね。

「もう誰も失いたくない」ただそう思った

詳しい状態はわからないものの、お兄さんの死を経験したちりめんさんにとってはエマも同じようになってしまうのでは…という不安が相当あったと思います。少し前まで普通に連絡を取り合っていた友人がいなくなってしまうかもしれない…。そんなふうに考えると気が気ではないですよね。死についてなんて考えたくないと思いながらも、生と死はいつでも隣り合わせだということを実感させられますね。

数日後、エマの夫からちりめんさんに1通のメールが。エマの状態が安定したことを知らせるものでした。

エマの無事を喜ぶちりめんさんは、いつかエマ夫婦に会えることを楽しみにしているそう。命の尊さ、人とのつながりの温かさを感じられるお話です。

著者:こびと

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