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「あわや公共の場で全漏れ…!」産後から始まったひどい尿漏れを改善できた方法とは【体験談】

  • 2023.10.17
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29歳で初産を終えた私のふにゃふにゃの下腹を触り、助産師さんは骨盤底筋群を鍛える「ケーゲル体操」をおこなうようにとアドバイスしてくれました。しかしそれに従わなかった私は、ひどい尿漏れを起こすようになってしまったのです。あわや公共の場で全漏れ……の状態から、どのように私の尿漏れが改善したのか経緯をお伝えします。

助産師さんにケーゲル体操を勧められる

29歳で初めての出産を経験した私。破水してから10時間ほどたって息子を産み、もうろうとしていた私の下腹を触って助産師さんが「ここ、落ちちゃってるから」と言っていたのをぼんやりと覚えています。最初はなんのことかよくわかりませんでした。

その後、助産師さんは私のふにゃふにゃの内ももにも、ぺたぺたと触っていたように思います。そして妊婦教室のときに教えてくれた、骨盤底筋群を鍛えるケーゲル体操をするようにとアドバイスをしてくれたのです。

初の出産、そしてそこからの赤ちゃんとの生活は嵐のようで、ケーゲル体操どころか、5本指ソックスに5本の指をきちんと入れてはくゆとりさえなかった私。あれから15年近くがたち、育児の細かいことは覚えていませんが、おっぱいはよく出たので、抱っこがつらくてすぐ横になって添い寝でおっぱいをあげていたことだけを覚えています。

そして、あれはいつごろだったのか。気付いたら尿漏れが起こるようになっていたのです。

くしゃみとともに不意に漏れてしまった尿

その尿漏れも、ちょっとやそっとではないのです。覚えているのは、ブタクサアレルギーでくしゃみが止まらなくなったときのこと。突然襲ってくるくしゃみの衝撃に、耐え切れず漏れてしまうその量は全体量の20%ほどということもありました。まさか、自分が尿を漏らすなんて……とショックでしたが、きっと産後の影響だ、今に治る、なんて根拠もないことを自分に言い聞かせていたのです。

産後2カ月ほどのころだったでしょうか。気分が落ち込みがちで、めまいなどの不調もあった私は、助産師さんの紹介で漢方医でもある内科医のところを訪れました。そして、その際に尿漏れのことを相談すると、簡単にできる対策として、トイレで用を足す際、尿を途中で止め、また出すことを繰り返すことを勧められたのです。

ただ、簡単そうに聞こえたものの、やってみるとこれがかなり難しいのです。力を入れても尿を完全に止めることは難しく、ちょっと勢いが弱まる程度。なんだか情けなくなりましたが、トイレで思い出したときはおこなってみることにしました。しかし、なかなか効果は出ず、尿漏れ用のパッドや生理用ナプキンを当てて対処するのが当たり前になってしまいました。

産後の疲れが長引いていたのか、子どもが保育園に入っても私はとにかくいつもぐったりしていました。尿漏れはもはや当たり前になり、まずいとは思うものの、時間をとって体操をするということもできませんでした。

運動会で尿漏れ!ケーゲル体操を始める

しかし、あるきっかけで私は危機を感じます。それは、息子が小学生になって初めての運動会でのことでした。保護者が大縄跳びをしなければならなかったのです。このときの私は縄跳びと尿漏れの2つが結びついていませんでした。1回跳んで……油断もあったのでしょう、尿の30%ほどを出してしまいました。

もう1回、衝撃に耐える自信はありませんでした。私はもはやここまでか、と思った瞬間に笛が鳴り、誰かが前のほうで縄に引っかかり、運よく大縄跳びは終了したのです。危なかった! この経験が私を駆り立てました。

早速、この日の夜からケーゲル体操を始めました。調べてみると、ケーゲル体操は骨盤底筋群を鍛える体操全般を指し、トイレで尿を止めるトレーニングも大きく分けるとケーゲル体操に当てはまるようでした。

助産院で私が習ったものは大きく足を広げてしゃがみ込み、両手は胸の前で合掌、肘で膝を外側へ押しつつ、膝は内側へと閉める、吸う呼吸で腟や肛門を緩め、吐く呼吸で締めることを繰り返します。これはお風呂のときと、思いついたときに1回1分ほどを1日3回するようにしました。トイレで尿を止めるトレーニングも忘れずに続けました。

トイレでのトレーニング、しゃがみ込んでの体操の効果は徐々に表れ、3〜4カ月後、くしゃみが止まらなくなる季節が来ても尿漏れはほぼなくなったのです。

まとめ

その後迎えた小学校2年目の運動会。大縄跳びをしても尿漏れはなし! 1年のトレーニングは確実に、骨盤底筋群を鍛えてくれたようでした。尿漏れが治まったためケーゲル体操をその後しばらくサボってしまい、再発してしまうこともありました。しかし体操を再開すると、骨盤底筋群を使う感覚を一度つかんでいるからか、以前よりも尿漏れが改善するまでの期間が短かかったように思います。

現在43歳、これから先の体の衰えに備え、ケーゲル体操でコツコツと骨盤底筋群を鍛えていきたいと思います。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

イラスト/村澤綾香

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著者:鯉生美絵

監修者:医師 窪田 徹矢 先生

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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