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「神嘗祭」とはいつあるどのような行事?「新嘗祭」とは何が異なるの?

  • 2023.10.17

毎年10月17日に、宮中と伊勢神宮で執り行われる「神嘗祭」。 日本で古くから伝わる五穀豊穣の感謝祭で、その年の収穫物となる穀物を天照大御神に捧げる行事です。

この伝統的な行事「神嘗祭」について、ここでは解説します。

「神嘗祭」とは

 

「神嘗祭」とは、いつ行われるどのような行事なのかを見ていきましょう。

「神嘗祭」の時期や執り行われる場所

「神嘗祭」は、宮中と伊勢神宮で行われてきた祭祀です。 その年に収穫された新穀(初穂)を天照大神に奉納するため、秋の収穫の時期に執り行われます。

天皇が国家と国民の安寧と繁栄を祈るために行う祭祀のことを宮中祭祀といいます。 そして「神嘗祭」も宮中祭祀のひとつとなります。

この「神嘗祭」が行われるのは現在の暦で新暦10月17日となります。 新暦となる太陽暦が採用される以前、旧暦の時代は9月11日に勅使に御酒と神饌を授け、9月17日に奉納されてきました。 しかし、新暦に変わってからは多くの行事が旧暦からスライドする形で新暦に適用されてきましたが、新暦9月17日ではまだ稲穂の生育が不十分であることから、「神嘗祭」は新暦10月17日に執り行われるようになりました。

神嘗祭は伊勢神宮の「三節祭」のひとつ

1年を通して多くの行事が催される伊勢神宮。 その中でも特に重要視いる行事が「三節祭」というものです。

これは、6月と12月にある月次祭と「神嘗祭」の3つ。 最も由緒深い行事ともされています。

式年遷宮と「神嘗祭」の関係性

 

伊勢神宮で行われつ式年遷宮という行事は、「神嘗祭」と特に深い関係性があります。

「式年遷宮」とは

伊勢神宮には、内宮と外宮にはそれぞれ東と西に同じ広さの敷地があります。 そして20年に一度、東と西のしきちで宮処を改めて御装束・祭器具を一新し大御神に祀る「式年遷宮」という行事があります。 社殿なども新しく建て直しがされます。

大神嘗祭

式年遷宮後に最初に行われる伊勢神宮の神嘗祭は「大神嘗祭」と呼ばれます。 地元では「おおまつり」と呼ばれ、奉祝の行事を行うなど盛大なお祝いがされます。

「新嘗祭」とは

 

神嘗祭と似た名称の「新嘗祭」という行事があります。 この2つの行事はどのような違いがあるのでしょうか。

「新嘗祭」の時期

「新嘗祭」があるのは毎年11月23日。 全国の神社のほか、皇居にある神嘉殿にて執り行われる行事です。

その年に収穫された新穀(初穂)などを天皇が天神地祇にお供えをし感謝の奉告を行うとともに、そのお供え物を神様からの賜りものとして自ら食します。

「勤労感謝の日」との関係

新嘗祭のある11月23日は、「勤労感謝の日」という祝日でもあります。 これは、第二次世界大戦後に祝日から国家神道の色を除こうとする日本国憲法の方針のもと、、新穀の収穫に対する感謝するという「新嘗祭」の要素を薄めるため、農業だけでなく勤労全般への感謝をあらわすために「勤労感謝の日」と名称が採択されました。

まとめ

10月17日に執り行われる「神嘗祭」という行事は、宮中行事としても伊勢神宮内の行事としても非常に重要なものです。 天照大神にその年に収穫された新穂が奉納されます。

勤労感謝の日として知られる11月23日には、古くから行われてきた「新嘗祭」という行事もあります。

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