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「生まれて初めて自分を弱いと感じた」76歳になったアーノルド・シュワルツェネッガー、自らの肉体の衰えについて語る

  • 2023.10.16
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1970年代にボディビルダーとして名を馳せたオーストリア系アメリカ人の俳優が、2023年10月12日に人気ラジオ番組「ハワード・スターン・ショー」に出演し、老いゆく自分の体について率直に語った。

 

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女優の年齢に関しては映画界にタブーが幾つも存在し、アン・ハサウェイもアンディ・マクダウェルもそうした状況を打破したいと思っている。たとえば賞味期限など男優には存在しない。

男優の老いには比較的寛容な風潮ではあるが、男優だって年齢を重ねることへの抵抗がある。アーノルド・シュワルツェネッガーはラジオ番組「ハワード・スターン・ショー」に出演し、老いや、自分の俳優キャリアに不可欠な要素だった肉体の変化についての思いを率直に語った。鏡で「自分の体を見て、胸筋は昔、あんなに引き締まって隆々と力強かったのに、今では垂れさがっている。つまり、一体どうなっているんだと思う」

開胸手術

76歳の俳優にとって受け入れがたいのは、ボディビルダーとして長年かけて鍛えあげ、ミスター・ユニバースなどのタイトルを得るうえでも、その後の成功にも欠かせない要素だった肉体が徐々に衰えていくことだ。たとえ「同年代の多くの人よりもずっと良い体型」を維持していても、誰にも増して受け入れがたく感じている。「自分が年を取り、体が衰えていくのを目にする。でもほとんどの人は絶好調であったことなんかない。では、体が衰えるというのはどういうことだ? それは自分の体がどんどん貧弱になっていくのを目にするだけだ」と言う。しかしながら、政治家としても活躍しながらずっと筋肉をつけることに人生を捧げてきたとなると、そのことにすんなり納得できるものでもなく、鍛えあげた腹筋や浮き出た血管を懐かしむことになる。30代や40代の頃にはそんなことは考えもしなかったのに。「今は単純に年取ることが恐ろしい」

転期となったのは50歳のときの開胸手術だった。「生まれて初めて自分を弱いと感じた。医師からはあまり重いウェイトを上げないようにと言われた」そうだ。それからは、弁をいたわって呼吸の仕方にも気をつけなければならないようになった。この手術をきっかけにスポーツのトレーニングだけでなく、食生活も変わった。今では1日2食、朝食と夕食しか食べないそうだ。「身体を以前ほど動かさず、消費カロリーが減ったので昼食は食べない」

しかし『ターミネーター』シリーズの俳優は悲観していない。「いま76歳で、エネルギーにあふれている。やる気も十分だ。30歳のときに負けないぐらいね」と発言するぐらい、やる気満々なのだ。

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