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前のめり過ぎる母に志望校を決められ…震えるほど辛かった中学受験の記憶。読者の受験の体験談も

  • 2023.10.15

第二次中学受験ブームの時期に過酷な中学受験を経験したもちこ。20年近くも前のことで、忘れかけていたものの、テレビで偶然、中学受験ドラマを観たことをきっかけに、その頃のことを思い出しました。

■小学3年生から受験に向けて活動開始

そのドラマを観て懐かしい気持ちになったもちこは、小学生のころのつらい記憶をたどることに…。

小学校生活も板についてきた小学3年生のころ、もちこは母に、私立中学校・A女子中学の文化祭に連れていかれました。そして、にぎやかな文化祭のスペースを抜けて「受験生向けの個別相談ブース」へ。ブース内では、簡単な受験に関する話をしました。先生との話を終えた母は大盛り上がり! その結果、もちこはA女子中を受験することになってしまったのです。

■母の勢いに流されて志望校3つを決定

A女子中に匹敵するレベルの併願校を見学することになったもちこ。母と現地へ向かう道中は、一挙手一投足をチェックされ、ピリピリとした空気が漂っていました。さらに、学校が母の予想と違うと、母は帰り道でその学校をとことんこき下ろすため、「ちょっといいかも」と思った学校があっても、うっかり口にはできない状況に。

母は「ついにこのときが来た!」と言わんばかりに興奮して、進路希望調査の紙に、母のイチオシのA女子中のほか、同レベルの学校を2校書いて提出。ですが、母が挙げた学校はいずれも自宅からなかなか遠く、もちこは初めて自分から母に「近くにいい学校はない?」と聞きました。ところが、A女子中を激推しの母の勢いに負け、自分が良いと思った学校を第一志望にできませんでした。

学校に進路希望調査を提出した後、ますます激化する受験勉強。ハードな毎日を送るもちこに、ついに異変が!

こちらはmochiko.さんの実体験を元に7月6日よりウーマンエキサイトで公開された漫画です。漫画に集まった読者からのコメントをご紹介します。

■自分の姿と重ねる読者も!

自分がどんな学校に行きたいのかはっきりとわからないまま中学受験が始まり疲弊していくもちこ。そんなもちこに対する読者の率直な感想をご紹介します。

・自分の過去の姿と重なりまくってしまいました。

・自分を見ているようだった。

・私は子どもに任せてましたし、不合格で公立中学通いになってもよいように秘密にしてましたので、親のプレッシャーはありませんでした。なので、記事(テーマ)にはあまり共感できません(ごめんなさい)。

親に自分がほんとうに行きたい第一志望の学校を伝えられない空気は辛いですね。俗に言う“お受験ママ”になってしまうと、親の方が正しい道を知っているという思い込みが勝り、もちこの母のように暴走気味になってしまうのかもしれません。続いて、子どもの受験に悩んだ経験のある読者の体験談です。

・娘は自分の意志で中学受験を決めた。意志を持ったのが小5の夏だったので、塾選びからはじめた。両親ふたりとも地方出身で中学受験とは無縁のため、知識不足と、両祖父母からの「かわいそう」が辛かった。

・練習で受けたレベルもそんなに高くはない学校の合格をもらったとき、本人がすごくうれしそうだったのをみて、公立一貫中が落ちたら公立中だといいきかせていたが、本人の気持ちを優先しなければと本気で思った。

・「この高校でサッカーをしたい」当時4年生だった息子が夢を抱きました。中高大一貫で大学は関関同立であったため高校からより中学からの方が入りやすかったので、中学受験をしました。勉強面では正直それほど悩まなかったですが、中学入学まで同じ小学校の同じサッカーチームの親子から嫉妬でのいじめに遭いました。子どもはどちらかというと気が強いし、案外男の子同士はあっさりしてるので少しの間でしたが、大人女子、つまり私は卒部まで除け者にされたり、近所であることないこと言われたり…大変でしたが、耐えました。

受験勉強を始める前に親と子どもの希望進路をじっくり話し合うことが大切です。親の勇み足で進むと本人の意欲が失われてしまうことも。どの学校を受験するのがベストなのかしっかり話し合い、お互いわだかまりがない状態で志望校を決められるのが理想ですね。

さて、もちこは無事、中学受験を終えることができるのでしょうか?

(木下あやみ)

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