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「片耳だけ電話の声が聞き取りづらい…」放置した結果、悪化してしまった”疾患”とは【医師監修】

  • 2023.10.15
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健康診断や普段とは異なる違和感から病院を受診して、疾患を見つけられたという経験はありますか? 「今はまだ大丈夫」と、病院の受診をついつい後回しにしてしまう人も少なくないはず。 そこで今回は、「疾患に気づくことができたエピソード」をご紹介します。

Bさんの場合……

20代後半のとき。 普段、電話をする際は受話器を左耳にあてていました。 ある日「電話の声が聞き取りにくいな」と思い始めたのが疾患に気づくきっかけでした。 病院を受診した結果、耳硬化症でした。 片方が聞こえにくくても、もう片方が聞こえるので普段の生活には困りませんでしたが、電話の際には受話器をあてるのが左耳だったため会話が聞こえにくく、慣れない右耳にあてて会話をしていました。

どのような治療を受けましたか?

耳硬化症は、振動して音を伝達させる骨が硬くなり機能を果たさなくなる病気だそうです。 そのため、硬くなった骨を取り出し、代わりになるステンレスの部品を入れるという手術をしました。 耳は顔の神経が沢山通っている箇所なので、顔面麻痺がおこる可能性もあると言われ不安もありましたが、どうにかそういう後遺症は出ず回復しました。

伝えたいことは?

もし気づいたなら、迷わず治療をされた方がよいと思います。 私は大学病院への紹介状をもらったものの、もう片方が聞こえるため、つい1年くらい放置してしまった結果、症状がひどくなってしまいました。

違和感を覚えたときは早めに専門家へ

身体の違和感や異常に気づいても「まだ大丈夫」と思わず、早めに専門家を受診することが大事ですね。 今回は「疾患に気づくことができたエピソード」をお届けしました。 ※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。 必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

監修医:新見正則医院院長、新見正則

1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。 2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。 2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。 現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。 新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。 最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)。 下記も好評発売中。 「しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」

(MOREDOOR編集部)

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