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2人目出産後に迎えた40歳は「余韻に浸る暇もなし」モデル浅見れいなのリアルで尊い育児ライフ

  • 2023.10.15
【40th Anniv.】浅見れいな、40歳のウィッシュリスト vol.1

理想のヘルシービューティ、我らが浅見れいなさんが40歳になりました。おめでとう! 40年の歩みと共に、2児の母となった今のリアルな心境を語ってもらいました。

忙しないけど愛おしい。想像とは違った40歳

浅見さんの人生が大きく動き出したタイミングは、ミューズモデルとしての歩みと重なる。10代でモデルデビューし、モデルと俳優を両軸に精一杯駆け抜けた20代があった。ミューズモデルとして幕が開けた30代は結婚と出産という大きな転機が訪れた。そして、子育ての真っ最中に40歳を迎えた。
 
「本当にバタバタと日々が過ぎていくから、40歳になった自覚だとか余韻に浸る間もなく、という感じ。ただ、年齢を書くときにかなりびっくりしますね。『あ、40か!』って。数字で見るとなかなかのインパクト。でも、周りにいる40代の友人たちは楽しそうだし、みんなすごく元気。むしろ40歳からパワフルになっていくイメージがあるから、その姿に安心するし、励まされます。ただ、想像していた姿とはちょっと違っていて、もっと大人で、もっと落ち着いた生活を送っていると勝手にイメージしていたんです。自由に好きな場所に行って、好きなように過ごしているだろうなって。ところが現実は毎日スケジュールのパズルで頭がいっぱい。今日も仕事が終わったら、スーパーに寄って、子どもたちのお迎えに行って、夕飯を作る。お風呂に入ったら、下の子を寝かせて、その後上の子との時間を作る……。5歳と乳児なので寝かしつけの時間も違うんです。子どもを寝かせたあとがやっと自由時間だとよく聞くけれど、私はもうクッタクタで充電が切れたようにバタッと寝ちゃうんですよね。そしてまた次の日が始まっていくんです」

1.東京都出身。浅見家の次女として誕生。2.人見知りを全くしない子どもでした。3.おてんば娘だったとのこと(笑)。

まさに言葉通りというべきか、今日、スタジオにも息を切らせて駆け込んできた。「いつも焦ってばかりで」と小さなため息をつくけれど、どこかカラッとした響き。そこに悲壮感がにじまないのは、この苛烈な忙しさも有限であると理解しているから。
 
「長女が5歳になった今、改めて子どもたちとの時間を作りたい気持ちがすごくあって。というのも、長女が最近メキメキと成長をしているんですよね。5歳なんだけど、普通に会話ができて、大人みたいな一面を見せるときもある。あっという間に手を離れていくのが想像できるというか……、無性に寂しくなってきちゃったんです。今の感じでさえあと1年くらいかなと思うと、娘との時間を大事にしたい。来年には年長さんになって、すぐに小学生になる。どんどんコミュニティが広がっていくだろうし、いつまで一緒に過ごせるんだろう? って。以前は、早く預けて、早く仕事をしたいと思っていて、夏休みもサマースクールに参加していたけど、今年の夏はずっと一緒に過ごしています。『ママ、ママ』っていう時期が過ぎて、成長が嬉しくもあるし、寂しくもある。私のエゴかもしれないけど」

4.幼稚園時代。5.小学1年~中学1年までバレエを習っていて、運動は得意でした。6.七五三の記念写真。キメポーズ! 7.『SEVENTEEN』モデルだったころ。

今できることを、とにかくやりきるだけ

ときに子どもの質問や言葉、その鋭さにドキッとさせられることも増えてきたという。
 
「長女は、最近、〝死〟というものに疑問があって、死ぬって何? 死ぬともう会えないの? とよく聞かれます。『ママがおばあちゃんになったら死んじゃうの?』と不安がるようにもなって、言葉で上手く説明できなくても誤魔化してはいけないなと思うし、子どもではあるけれど一人の人として接していかなきゃと気持ちが引き締まる思い。私自身もしっかりしなきゃいけないなって。かと思えば、習い事のバレエでシニョンを結っているときに、私が動かないで! と叱ると、『それは、ママがイライラしているからできないんじゃない?』って(笑)。そんなにイライラしていたら、できるものもできないよと諌められることもあります。子どもの眼差しは鋭くて、見せたくない部分こそ見透かされてしまう。私は足りないものばかりだなと戒められるけど、でも焦ったってしょうがない。無理をせず、今、自分にできることをやるだけだって足元を再確認する日々。そう切り替えられるようになってから、だいぶ楽になれました。〝こうありたい、こうしたい〟が強過ぎると、理想に押しつぶされそうになるし、今は求めるよりも、手の中にあるものを精一杯よくしていければいいのかな」

8.大好きなおばあちゃんと。俳優業メインで活動してたときかな。9.初登場はビューティページでした。10.ハワイロケで水着の特集も。

20年以上、オファーが絶えることがないキャリアを鑑みれば、向上心や自負、責任感が彼女の内側にあるのは容易に想像できる。今以上を求めない、そこにたどり着くまでには、もちろん葛藤だってあった。
 
「結婚して、子どもが生まれた当初は、変わらずに仕事を続けられる夫がすごく羨ましかった。オファーをいただいた仕事も断らなくていいし、自由に見えていたんです。葛藤がなかったといったら嘘になるけど、守らなきゃいけない大事な命が目の前にあるわけで、時間も体力も限りがあるので取捨選択して、何かしらを削っていかなきゃならなかった。でも、どんどん削ぎ落としていくと、むしろ心地よくなっていったんです」

11.&12.忘れもしない表紙撮影(2017年12月号)。めちゃくちゃ緊張しました。13.楽しかった結婚式♡ 14.最近の家族写真。旅先の沖縄にて。

「もしもを想像するより、今は潔く目の前のことを。子育てと仕事で 取り繕う余裕なんてないけれど、守りたい存在がいて、その覚悟が私を強くしてくれた。」ワンショルダートップス¥881,100、スカート¥1,841,400、シューズ¥328,900(全てザ・ロウ/ザ・ロウ・ジャパン)、ネックレス〈ティファニー ハードウェア〉[SS]¥434,500、リング〈ティファニー T ワン〉[K18WG×DIA]¥1,133,000(共にティファニー/ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)

インタビューはvol.2に続きます。お楽しみに。

※素材の略号:SS=ステンレススチール、K18=18金、WG=ホワイトゴールド、DIA=ダイヤモンド、SV=シルバー

photograph:TAKAO SAKAI[aosora] styling:CHIAKI FURUTA hair & make-up:MIFUNE model:REINA ASAMI interview:HAZUKI NAGAMINE

otona MUSE 2023年11月号より

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