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「一か所に落ち着いて暮らしたことはない」五木寛之91歳、「旅」する生き方

  • 2023.10.13

作家・五木寛之さんの「人生のレシピ」シリーズ第6弾『新しい自分の見つけ方』(NHK出版)が、2023年10月10日に発売された。今回のテーマは「旅と人生」だ。

五木さんは現在91歳。これまで「後にも先にも一か所に落ち着いて暮らしたことはありません」と語る。生後まもなく朝鮮半島に渡って各地を転々とし、敗戦後は難民キャンプのような場所で暮らした。やがて福岡に引き揚げ、大学進学の際には上京。それからいくつもの仕事を渡り歩き、雑誌の取材記者をしていた30歳の頃は「まさに旅することが仕事のような生活」を送っていたという。

現在も、講演などで月に数度は地方を訪れている五木さん。旅を通じて人々とふれあい、「自分の知らない自分」を発見してきた。本書では心に残っている日本各地の旅を振り返り、その土地の知られざる顔と、五木さんの人生にとっての「旅」とは何かを見つめていく。

【目次】
第1章 日本の旅が示唆してくれるもの
第2章 食の体験を思い返しながら
第3章 人と芸能――山形と秋田の旅
第4章 風景と伝承――鳥取と島根の旅
第5章 宗教と文化――大阪の旅
第6章 「心の武器」が人生を豊かにする

■五木寛之さんプロフィール
いつき・ひろゆき/1932年、福岡県生まれ。朝鮮半島で幼少期を送り、引き揚げ後、52年に上京して早稲田大学文学部露文科に入学。57年に中退後、編集者、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門 筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞など受賞多数。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『下山の思想』『百寺巡礼』『生きるヒント』『孤独のすすめ』など。日本芸術院会員。

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