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農家が手がける「OIMO cafe善福寺」でこだわりのつぼ焼き芋と芋スイーツを味わおう!

  • 2023.10.13

吉祥寺と西荻窪の間に位置する「OIMO cafe善福寺(おいも かふぇぜんぷくじ)」は、320年以上続く埼玉県のサツマイモ農家が手がける焼き芋と日本茶のカフェ。専用のつぼでじっくり焼いたサツマイモを、目の前で入れる煎茶と一緒に味わえます。つぼ焼き芋だけでなく、そのほかにもお芋を使ったメニューが目白押し!どのお芋スイーツも絶品ですよ♪

閑静な住宅街にたたずむ隠れ家のようなカフェ

OIMO cafe善福寺
バスで訪れる場合、荻窪駅北口から約20分、バス停南善福寺下車、徒歩1分。大きなつぼが目印

吉祥寺駅から徒歩15分、閑静な住宅街にある「OIMO cafe善福寺」は、埼玉県三芳町で320年以上続くサツマイモ農家「むさし野自然農場」が手がけるカフェの2号店。三芳町は、古くからサツマイモの産地として知られ、30軒近い農家が通称“いも街道”とよばれる通りで栽培をしています。「OIMO cafe」では、そんな名産地で収穫されたサツマイモを、つぼ焼き芋やブリュレ、季節限定のスイーツでいただけます。

埼玉と東京に3店舗構える「OIMO cafe」。「むさし野自然農場」の一角、新鮮な野菜を使ったランチを味わえる1号店の「OIMO cafe上富」、バリスタが入れるコーヒーを提供する3号店「OIMO cafe碑文谷」。2号店「OIMO cafe善福寺」では、煎茶をはじめ、抹茶やほうじ茶などの日本茶と一緒につぼ焼き芋を味わえます。店舗ごとに異なるコンセプトと個性をもち、焼き芋の魅力を発信しています。

OIMO cafe善福寺
焼き芋とお茶を通して人が集まるコミュニティーの場を目指している
OIMO cafe善福寺
OIMO cafe善福寺

白を基調にナチュラルカラーでまとめられた店内はシンプルでスタイリッシュ。中央に置かれた大きな木のカウンターに8席のみというぜいたくな空間で、座席のスペースもゆとりがあるため、居心地よくゆったりくつろげます。

OIMO cafe善福寺
店内に置かれてたつぼ焼き芋用の専用つぼ
OIMO cafe善福寺
ワイヤーに吊るしたサツマイモをつぼの中に入れる

店長の大和田一樹さんは、共通の友人を通して先輩である「むさし野自然農場」の代表・武田浩太郎さんと出会い、学生時代は農場に遊びに行っていたそうです。その後、農場を手伝い始め、2019年には自身の実家を「OIMO cafe善福寺」としてオープンしました。サツマイモ農家では休憩時間になると、お茶と一緒に蒸かし芋や焼き芋を食べながらおしゃべりを楽しんでいるそうで、そんな時間をこのお店でも過ごしてほしいという思いが込められています。

「OIMO cafe善福寺」の看板メニュー「つぼ焼き芋」は、店内に置かれた専用の大きなつぼにサツマイモを入れて、2時間かけて炭火でじっくりと焼き上げます。つぼは店内に1つ、店舗外に2つあり、1つのつぼで一度に約25本の焼き芋ができます。冬場になると3つのつぼがフル稼働となり、1日180本以上を焼き上げる日もあるそうです。

OIMO cafe善福寺
焼き上がったサツマイモはつぼの上部で保温できる

焼き芋といえば、石焼き芋を思い出す人もいませんか。石焼き芋は薪を燃料として、鉄板と石を敷いて高温で焼くため、焦げ目とパリッとした皮が特徴。一方、つぼ焼きは炭とつぼの遠赤外線効果を利用してゆっくりと芯から焼き上げます。これにより熱が均一に伝わることで、焦げ目も少なく、皮までおいしく食べられます。

OIMO cafe善福寺
しっとり感のあるシルクスイート。つぼ焼き芋はテイクアウトもOK

訪れた日のつぼ焼き芋は、シルクスイートと、むさしこがねという紅あずまの改良品種。「むさし野自然農場」では11品種(2023年度)のサツマイモを栽培していて、収穫時期は9月上旬から11月下旬ごろ。このなかから3・4種類をつぼ焼き芋(夏場は冷やし焼き芋)、そして芋スイーツで提供します。長期貯蔵技術が進歩したことで、一年中おいしく食べられるようになったサツマイモ。室(むろ)とよばれる室温15℃の半地下室に長期保存することで熟成が進み、糖度が高くなりしっとりとした食感になります。

皮までおいしいつぼ焼き芋と煎茶のセット

OIMO cafe善福寺
「煎茶×つぼ焼き芋」1320円

こちらが看板メニューの「煎茶×つぼ焼き芋」。時期によって変わるつぼ焼き芋と、大和田店長がお茶農家へ直接出向いて仕入れた、煎茶とのペアリングを楽しめる一品です。訪れた日のサツマイモはむさしこがねで、収穫したてということもあり、昔ながらの素朴な焼き芋を思わせるホクホクした食感。ちなみに、長期保存することで、このホクホクしたむさしこがねもしっとりするそうです。

OIMO cafe善福寺
祖母が使用していた茶釜を使用する
OIMO cafe善福寺
左から1煎目、2煎目、3煎目(1煎目と2煎目を合わせた煎茶)

お茶農家でお茶のいれ方も教わったという大和田店長。茶釜から汲んだお湯を急須に注ぎ、丁寧にお茶を入れます。お茶は静岡県本山にある森農園の「香駿」というシングルオリジンの煎茶で、1煎目、2煎目、3煎目と3つの異なる味わいが堪能できます。湯温70〜75℃で抽出した1煎目は、芳醇な香りと甘みが印象的。80〜85℃で抽出した2煎目は、渋みと苦味が感じられます。そして1煎目と2煎目を合わせた3煎目は、うまみと苦味のバランスが◎。つぼ焼き芋と一緒にいただくと、ほっこりした気分に。

五感で味わう、カラメル色の「焼き芋ブリュレ」

OIMO cafe善福寺
OIMO cafe善福寺

おすすめのお芋スイーツ「焼き芋ブリュレ」800円は、紅はるかの熟成芋の表面にカソナードという天然のきび砂糖をまぶして、バーナーを使って焦がしていく作業を4回繰り返します。丁寧に炙っていくことで、パリパリとした層ができあがります。キャラメリゼされたきび砂糖の甘い香りもたまりません!待っている時間も楽しい♪

OIMO cafe善福寺
紅はるかの「焼き芋ブリュレ」
 OIMO cafe善福寺
高知県の安芸で作る、ミネラルたっぷりの希少な天然塩

仕上げに高知県産の天然塩をまぶして完成です。見てください、このシンプルisベストなビジュアル!メニューに合わせて選んだ、器やカトラリーも素敵です。ねっとり&クリーミーな熟成芋とキャラメリゼされた表面のカリカリ食感、そして天然塩を合わせることで、サツマイモの甘みが引き立ち、ワンランク上の味わいに。これはリピート確定!

このほかにも、深煎りほうじ茶を使った「ほうじ茶カプチーノ」770円や、「抹茶ラテ」880円、日替わりで登場する芋スイーツもありますよ。自社農園直送のサツマイモで作るつぼ焼き芋と芋スイーツはいかがでしたか。目の前で入れる煎茶をいただきながら、午後のひとときをゆっくり過ごしてください。

■OIMO cafe善福寺(おいも かふぇぜんぷくじ)
住所:東京都杉並区善福寺2-24-8
TEL:03-6454-7272
営業時間:12〜18時
定休日:月・火曜

Text:木村秋子(editorial team Flone)
Photo:yoko

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。


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