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ウィル・スミスのビンタ事件、隣にいた妻ですら最初は台本ありの「コント」だと思っていた

  • 2023.10.12

ウィル・スミスの妻ジェイダ・ピンケット・スミスが、2022年のアカデミー賞授賞式でウィルがコメディアンのクリス・ロックをビンタした騒動について語った。(フロントロウ編集部)

ウィル・スミスの妻がビンタ事件について語る

ウィル・スミスの妻ジェイダ・ピンケット・スミスが、映画界で最も権威ある賞と言われるアカデミー賞の授賞式でウィルがコメディアンのクリス・ロックをビンタした騒動について、米Peopleのインタビューで振り返った。

フロントロウでお伝えしたが、2022年のアカデミー賞授賞式にプレゼンターとして登場したコメディアンのクリス・ロックがジェイダの坊主頭をジョークにするひと幕があり、そのことに激怒したウィルが、突如、壇上にあがってクリスをビンタするという事件が起きた。それでもなおウィルの怒りは収まらず、Fワードと呼ばれる放送禁止用語を使ってクリスを罵り、アメリカではその瞬間だけ無音で放送された。

ジェイダは脱毛症に悩まされており、それが理由で2021年から坊主頭にしている。クリスはそのことを知らなかったとされている。

画像: ウィル・スミスの妻がビンタ事件について語る

その後、ウィルは騒動の責任を取って、アカデミー賞を主催するハリウッドの映画芸術科学アカデミーを退会。さらに、映画芸術科学アカデミーはウィルに対し、この先10年間、アカデミー賞授賞式を含む同団体主催のイベントへの出入りを禁止することを発表した。

あまりに衝撃的な出来事だったため、視聴者はもちろんのこと実際に会場にいた人たちのなかにも、台本がある=つまり本気で怒ってビンタしたわけではないと思った人も多かったが、当事者であるウィルの妻ジェイダですら最初は同じことを思ったという。

「『これはスキット(寸劇)だ』と思いました。『ウィルが彼を殴るわけがない』と。ウィルが歩いて自分の席に戻ろうとしたところで初めて、それがスキットではないことに気づきました」

なお、授賞式のあと、ウィルと2人きりになったジェイダが彼に最初にかけた言葉は「大丈夫?」だったそう。

また、ビンタ事件の直後、ステージから降りてきたクリスに「あなたに危害を加えるつもりはなかった」と謝罪されたというジェイダは、クリスのジョークに傷ついたのは事実だが、「それがコメディアンの仕事であり、私は人々が自分自身や自分たちのアートをどう表現するかについて判断を下すためにここにいるわけではありません」と語っている。

ちなみに、ウィルとジェイダ、クリスは古くからの付き合いで、2016年のアカデミー賞でもひと悶着あった。その年のアカデミー賞授賞式の司会を務めたのがクリスだったのだが、ジェイダはノミネートの多様性の欠如を理由に授賞式のボイコットを呼びかけ、クリスにも司会を辞退するよう求めたという。しかし、クリスはその要求に応じず、授賞式でウィルとジェイダをネタにしたジョークを飛ばした。

ジェイダにクリスを傷つける意図はなく、2016年のアカデミー賞授賞式のあと、クリスからも夫妻に謝罪があったことから、両者のあいだにもうわだかまりはないと思っていたそうだが、例のビンタ事件が起きて、「これは2016年のオスカーが関係している」と思ったことを今回のインタビューで明かしている。

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