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「僕を慰めて欲しい」恐妻に怯える上司への同情から始まった「社内不倫の誘惑」【前編】

  • 2023.10.11

結婚して月日が経つと、夫婦の関係性が変わっていくこともあります。パワーバランスが崩れ、どちらかに力が偏ってしまうケースも。梨央さん(仮名・28歳)もかつて、そんな夫婦関係にある上司と不倫に堕ちてしまったそう。なぜそんな状況になったのか、詳しく話を伺いました。

気になる上司

「去年、私は転職をして、ある電機メーカーに入社したんです。配属先の支社で、私にいろいろ指導をしてくれたのが、上司の安井さん(仮名)。40代後半の既婚者でした。安井さんは物腰が柔らかく、丁寧に説明をしてくれる人で、おかげで私もすぐに仕事に馴染むことができました。
職場も雰囲気が良く、仲がいいようで、仕事終わりに飲みに出かけることもあったんですね。何度か参加をして、ひとつ気が付いたことがありました。安井さんが一切参加していないのです。最初の歓迎会以外、安井さんが飲み会にいる姿を見たことがなく、不思議に思った私は、ほかの社員にそれとなく理由を尋ねました。すると、“家が厳しいらしい”“妻が怖い人らしい”との声をいくつか聞いたんです」

上司と公園で遭遇

「そんなある日、お昼休みに私が外で食事をしたあと、天気が良かったので少し散歩をして戻ろうとしていました。公園に立ち寄ると、ベンチに安井さんの姿が。
何をするでもなく、缶コーヒーを片手に佇んでいたので、声を掛けたんです。お昼はいつも手作りのお弁当のようだったので、“お弁当ですか?”と尋ねると、“今日はないんだ”と。“昨日ちょっと妻とケンカしてしまって”と、作ってもらえなかったよう。さらにはお昼も食べていないようで、“節約のため”だと言うのです」

妻に怯える上司の姿に…

「さらに話を聞くと、妻はとても気分屋で怒りっぽく、感情に波があるとのことでした。そして、1か月のお小遣いが1万5千円しかもらっていないと。それで、飲み会にも参加していないのだと合点がいきました。さらにはお酒もタバコもやめ、唯一の趣味だった釣りもしなくなったそう。“ボーッと過ごすことが多くなった”と言う安井さんの姿を見て、なんだかとても悲しくなりました。ちゃんと食事をしているのかと尋ねると、“それは大丈夫”と言うものの、一人で食事をする際は、レンジを使うと電気代がかさむということで使わせてもらえず、冷たいまま食べているらしいのです。
その日は金曜日で、“明日から妻が子どもを連れて友だちのところに行くから気分が楽”と安井さんが言いました。私は、あまりに可哀そうに感じてしまい、“よかったら私の家に来ませんか?”“食事を作ります”と誘いました」

同情から不倫がスタート

「翌日、土曜日のお昼頃に安井さんが部屋に来ました。私は一応料理が得意なほうで、何品か作ってふるまったんです。安井さんはそれを、“おいしいおいしい”と言って食べてくれました。“温かい料理なんて久しぶり”と、なんとも悲しい発言も…。そこで私がビールを差し出すと、安井さんが目を輝かせました。“ビールなんて何か月ぶりだろう”と言いながら、味わっていました。
しばらくして、少し酔いが回ったのか、“つらい”とこぼし、安井さんが涙を見せ始めたのです。弱っている姿を見せられたら、こっちも同情しますよね。“僕を慰めて欲しい”と言うので、私は隣に座り、手を重ねました。そこから徐々に、安井さんが私のカラダに手を伸ばしてきたんです。拒むことはできませんでした。こうして、好意というよりは、完全に同情から不倫関係が始まりました」

“恐妻におびえる上司と不倫に堕ちた女性”の告白をご紹介しました。
いくら相手の事情に同情したからといって、不倫しても解決にはなりません。それどころか、悪い方向へ進んでいってしまうのは明らかでしょう。

©kapinon/Adobe Stock ©buritora/Adobe Stock

文・塚田牧夫

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