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もはや日本のライバルではない?韓国バレーの深刻な弱体化…衰退を放置した協会に問われる責任

  • 2023.10.11

まさに「後の祭り」と言える失態だ。

韓国バレーボール協会(KVA)は10月8日、謝罪文を通じて杭州アジア大会での惨敗に対する責任感を痛感するメッセージを発表した。

協会は男女バレー代表監督の監督、競技力向上委員長の辞任を明らかにするとともに、「国家代表チーム運営方向を熟慮し、2028年ロサンゼルス五輪、2032年ブリスベン五輪出場のため新たな絵を描こうと思う。協会から骨身を削る刷新を通じて、韓国バレーボールが成長痛を経て新しく生まれ変わるよう、中長期的な発展計画を樹立・実行する」と伝えた。

また、「11月中に公聴会を開催し、指導者選抜、代表チーム支援に努める」と付け加えた。

「協会を“仕事のできる組織”と見る人はいない」

もはやアジアの舞台でも勝てないほどに墜落した現状で、今さら刷新するという協会の言葉を信じて良いのだろうか。

アジア大会で屈辱のメダルなしに終わるという結果は戦前から十分に予想できた。

韓国バレーボールは今年、すべてが凄惨に崩れた。

男子は国際舞台に出られなくなって久しく、早くも5年が過ぎた。そして、今年はアジアの舞台で相次いで苦杯をなめた。

日本や中国、イランなどアジア強豪国が出場しなかったAFCチャレンジカップでは準決勝で敗退し、アジア選手権では準決勝にも進めなかった。

それだけに、アジア大会では開会式が始まる前に荷物をまとめることになったのはそれほど不思議な光景ではなかった。男子代表はベスト12で敗退し、アジア大会で61年ぶりにメダルなしに終わるという不名誉を抱いた。

女子の事情も変わらない。

2021年東京五輪ベスト4の栄光ももはや過去の話だ。FIVBバレーボールネーションズリーグでは2年連続で全敗を喫し、アジア選手権でも6位にとどまった。パリ五輪予選も7連敗を記録した。

こんな戦いぶりを見せられて、いざアジア大会でメダル獲得を期待できるわけがなかった。実際、女子もベスト8で敗退し、2006年ドーハ大会以来17年ぶりにメダルを逃した。

女子バレーボール韓国代表
女子バレー韓国代表

協会を簡単に信頼することができないのもそのためだ。

十分予想できたはずの国際大会での“惨事”が起きた後、初めて事後対策を樹立しようとする組織が、真の意味での革新を実践できるかは甚だ疑問である。

そのため、少なくない韓国バレーボール界の関係者たちが「国家代表チームを協会ではなく韓国バレーボール連盟(KOVO)で運営するか、共同で主体になった方が良いかもしれない」という意見を挙げている。

実際、協会に対するバレー関係者の信頼度はかなり低い。

とある関係者は「申し訳ない話だが、協会を“仕事のできる組織”と見る人はどれくらいいるのだろうか。未熟であり、一部では“責任意識が足りない組織”と見られているのが現実だ。韓国バレーボールがこのようになってしまったことの相当な持分を占めていると思う。この機会を通じて、連盟が代表を運営することも考慮に値する」と話した。

現職のVリーグ指導者も、「今見れば、韓国バレーボールをめぐってより悩んでいるのは協会ではなく連盟のようだ。7月にも、国際競争力強化のために課題を発表した組織は協会ではなく連盟だった」と指摘した。

連盟は今年7月、女子代表がVNLで全敗を喫すると、韓国国内のバレーボールの体質改善及び先進化されたリーグ運営、国際競争力を高めるための新規推進課題(海外チーム招請、ユースバレー活性化、選手及び指導者海外研修、公認球変更など)を選定し、発表した。

野球代表の事例を見ても、決して不可能な変化ではない。

野球韓国代表は現在、韓国野球委員会(KBO)と韓国野球ソフトボール協会(KBSA)が共同で運営している。

ただ、実質的な主体はKBOだ。財政や技術、運営などさまざまな面でKBOの組織規模が大きいため、むしろより良いモデルと評価されている。

KVAとしても、余力が足りなければ連盟に運営を移管したり、野球のように共同主体に変化したりすることも、韓国バレーb発展のためには良い選択になり得るだろう。

韓国バレーはVリーグを中心に回っている。だからこそ、日程調整や選手選出、支援などは代表強化のプラス要因となり得る。

別のVリーグの現職指導者は、「考慮に値する変化だと思う。今は利害関係を離れ、韓国バレーのために何かをしなければならない。もはや底まで落ち切った。全員が悩み、発展するための方案を模索しなければならない」と強調した。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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