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「誰にも言わないで」って言ったのに!“秘密の約束”を守れる人、守れない人の違いとは?心理カウンセラーが解説

  • 2023.10.11
「誰にも言わないで」って言ったのに!“秘密の約束”を守れる人、守れない人の違いとは?
「誰にも言わないで」って言ったのに!“秘密の約束”を守れる人、守れない人の違いとは?

友人同士などの間でしばしば交わされる、「この話は絶対誰にも言わないでね」という“秘密の約束”。しかし人によって、その秘密を守り通せる場合と、つい他の人に話してしまう場合があるようです。両者の違いは何なのか、なぜ秘密の話を盛らしてしまうのか?心理カウンセラーの芙和せらさんに聞きました。

秘密をしゃべってしまう「3つの理由」とは

Q.「誰にも言わないでね」とくぎを刺したのに、その“秘密の約束”を破って口外してしまう人がいます。これは、どのような心理による行動なのでしょうか。

芙和さん「秘密だと約束したはずなのにウワサが広まっていたということは、よくあります。なぜかといえば『誰にも言わないで』と強調されるほど、誰かに言いたくなる次のような心理があるからです。

(1)優越感:自分だけが知っているという優越感を味わうために秘密の約束を破ってしまう(2)スリル:秘密を打ち明ける行為はスリルを伴う。秘密を第3者に伝えるスリルが誘惑となる(3)忘れる:「秘密」「誰にも言わないで」の部分を聞き漏らしたり忘れたりして、誰かに話してしまう。他人の話を真剣に聞かない人に多い

上記のような場合が考えられます」

Q.“秘密の約束”を守れる人、守れない人の違いは、どのようなものだと考えられますか。

芙和さん「“秘密の約束”を守れる人は、意志の強い人と言えます。優越感やスリルの誘惑に打ち勝てる人です。反対に、好奇心が強くて刺激を求めがちな人は、約束が守れない可能性が高くなります。他にも、友達が多くておしゃべり好きな人は、つい口外してしまう機会が多いと言えます。

もう一つのケースとして、『誰にも言わないで』と言いながら、実は本心では逆にウワサを広めてほしい、と思っている人が、まれにいます。本当に秘密にしていたら『え?誰にも言ってないの?』と逆に驚かれることがあります。

こういう人は、自分以外の人も、ウワサを広めてほしくて“秘密の約束”を打ち明けていると勝手に誤解をして、盛大にウワサを広めます。こういう人とはそもそも“秘密の約束”が成立しないので注意をしましょう」

「絶対に秘密」は逆に漏らしてしまうワケがあった!

「絶対に秘密」と言われると、逆にしゃべりたくなってしまう理由とは?
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Q.「絶対に内緒」と強調した話ほど、約束が守られないケースが多いようにも感じられます。これはなぜなのでしょうか。

芙和さん「人は、強く禁止されればされるほどその禁止を破りたい圧力が強まるという心理があります。

例えば『歩くときに白線から絶対はみ出てはいけない』と強調されると、ずっと白線が気になり続けます。そして、同時にはみ出したい誘惑に駆られます。なぜか意識すればするほど、よろけるなどして白線をはみ出してしまう人が増えます。

同じように『誰にも言ってはいけない』と意識すればするほど、言ってしまいたい心理が出てくるのです」

Q.誰にも言わないでほしい話を自分からしゃべってしまった場合、強く口止めするよりも、そのままさりげなく流す方が、案外口外されずに済む可能性もあるのでしょうか。

芙和さん「そういう考え方もできますが、そうすると誰に言ってもいい話なのだと思われて、話題にされてしまうこともあります。誰にも言わないでほしい話は、守秘義務のない人には話さない方が安心です。

守秘義務を持っているのは、例えば医師、弁護士、心理カウンセラーなどで、本人の許可がなければ秘密を漏らしてはいけないという職業上のルールがあります。どうしても秘密にしたいけれど話したい、相談したいことは、こういう人たちに打ち明ける方がいいのかもしれません。

そこまで大げさなことでなければ、信頼している友達であっても“秘密の約束”は時には破られるかも、という覚悟をどこかでしておくのがよいでしょう」

(LASISA編集部)

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