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世界からお届け!SDGs通信 メルボルン編。医療の届かない地域に眼科医療を提供する専門財団

  • 2023.10.11
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世界からお届け!SDGs通信 メルボルン編。医療の届かない地域に眼科医療を提供する〈フレッド・ホローズ財団〉

豪州出身のハリウッドスター、ジョエル・エドガートンがアンバサダーを務める眼科医療の専門財団

オーストラリアの眼科医フレッド・ホローズ(1929〜1993)は、国内の先住民コミュニティや、ネパール、エチオピアといった医療の届かない世界各地を訪れ、眼科医療を提供し、数え切れないほど多くの人々の視力回復に尽力した人物だ。

1992年、フレッド医師が亡くなる直前に設立した財団〈フレッド・ホローズ財団〉は、その遺志を引き継ぎ、視力回復支援のほか、現地の医師や看護師への訓練を続け、地域の人々が持続可能な長期サービスを提供できるよう支援。彼が強く望んでいた、貧富の差に関係なく、誰もが質の高い眼科医療を手ごろな価格で受けられるよう、ネパールやエリトリアに眼内レンズの生産工場を設立するなど、精力的に活動を展開している。

そのチームの想いに共鳴し、メンバーに加わったのが、豪州出身の俳優であり、監督や脚本家としても活躍するジョエル・エドガートンだ。2013年から同財団のアンバサダーを務め、国内外での活動を積極的に支援。認知度を高める手助けをしている。2020年1月には、ネパールの眼科医が存在しない僻地、ラメチャープ郡の郡都マンタリのアイキャンプ(野外開眼手術活動)に合流。そこでは同国のティルガンガ眼科研究所のサンドゥク・ルイット医師率いるチーム主導のもと、3日間で約150人の眼科手術が行われ、視覚障害者の生活に変化をもたらしたことで大きな話題を集めた。

オーストラリア人眼科医フレッド・ホローズ医師。©︎Michael Amendolia
オーストラリア人眼科医フレッド・ホローズ医師。生前世界各地の医療が届かない僻地へ赴き診療を行った。©︎Michael Amendolia
ティルガンガ眼科研究所のサンドゥク・ルイット医師(左)とジョエル・エドガートン。©︎Pat Fiske
2020年1月、ネパールのラメチャープ郡の郡都マンタリのアイキャンプにて、ティルガンガ眼科研究所のサンドゥク・ルイット医師(左)とジョエル・エドガートン。©︎Michael Amendolia
世界からお届け!SDGs通信 メルボルン編。医療の届かない地域に眼科医療を提供する〈フレッド・ホローズ財団〉
2020年1月、ネパールのラメチャープ郡の郡都マンタリのアイキャンプにて、ジョエル・エドガートン。©︎Michael Amendolia
ネパールの学校の子供たちと、ティルガンガ眼科研究所のサンドゥク・ルイット医師とジョエル・エドガートン。©︎Michael Amendolia
2020年1月、ネパールの学校の子供たちと、ティルガンガ眼科研究所のサンドゥク・ルイット医師とジョエル・エドガートン。©︎Michael Amendolia
ティルガンガ眼科研究所のサンドゥク・ルイット医師とジョエル・エドガートン。©︎Michael Amendolia
2020年1月、ティルガンガ眼科研究所のサンドゥク・ルイット医師とジョエル・エドガートン。©︎Michael Amendolia

Information

フレッド・ホローズ財団

オーストラリアで最も有名な慈善団体のひとつ。眼科医療支援だけでなく、次世代の眼科医を育成、技術革新を推進する。

Instagram:@fredhollows
X:@fredhollows

profile

MIFUMI OBATA

おばた・みふみ/コーディネーター。東京都出身。メルボルンにて報道取材・視察、日豪企画のプロジェクトを中心に、写真・アート・音楽などカルチャー全般の撮影をコーディネート。

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