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ピンポンダッシュの15歳少年が顔面骨折→“私刑行為”を行なった米警察官が起訴

  • 2023.10.10

10代の少年たちがピンポンダッシュしようとした場所は、デラウェア州の警察官の家だった。

20代の警察官が少年たちに暴力

事の始まりは8月21日の夜。イタズラでピンポンダッシュをしようということになった4人の少年たち。うち一人が顔を隠してある家のドアに駆け寄り、ピンポンを押す代わりに玄関のドアを蹴って逃走した。

じつはこの家は、地域で警察官として働くデンプシー・ウォルターズ容疑者の家。在宅していた恋人女性から電話を受けてイタズラを知ったウォルターズ容疑者は、警察に通報するとともに、自身で地域を捜索。

そして少年たちが確保されたことを知ると急行し、すでに地面に押さえつけられている15歳の少年の首と背中あたりに自分の膝を押しつけ、恐怖のあまり叫び声をあげ続ける少年の訴えを無視。そして自身のボディカメラの映像を止めて、警察車両の後部座席に座っていた少年の顔を殴ったという。少年は眼窩を骨折した。

また、ウォルターズ容疑者はこの直前、数日前に口論になった17歳の少年が犯人ではないかと疑い、少年の家を訪れると、少年を力づくで外へと引きずり出し、そのまま地面に投げつけ怪我をさせていたことも明らかになっている。

キャシー・ジェニングス検事総長は事件を受けて、「被告は暴力的な暴挙に走り、無防備な2人の未成年者に暴行を加え、個人的な正義を下すことを選びました。さらに、自分の不正行為を隠そうともしました」と語り、ウォルターズ容疑者の行為を「驚くべき憲法違反」と批判した。

2023年9月末、大陪審は29歳のウォルターズ容疑者を、公民権剥奪の重罪、重罪暴行、2件の軽罪暴行、2件の軽罪公務執行妨害で起訴。停職処分となっているウォルターズ容疑者は無罪を主張している。

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