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今月の給料少なくない?「残業時間」が同じなのに毎月の給料が違うワケ

  • 2023.10.10
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残業時間が同じでも、その月によって残業代が高かったり、逆に安かったりすることがある。なぜ、同じ時間を働いたのに給料の金額が変わってくるのだろうか。また、退勤のタイムカードを押したあとに、サービス残業をしている人もいるかもしれない。勤務時間外の残業代を会社に請求した場合、支払ってもらえるのか?

■なぜ残業時間が同じでも「給料が変わる」ことがあるのか?

残業時間がこれまでと同じでも、残業代が高かったり、安かったりすることに気づいているだろうか?なぜ同じ時間だけ働いて、給料が変わることがあるのか。

●「1日8時間」を超えて働くと残業代が増える

残業代は、1日8時間を超えて働いた従業員に、会社が給料の25%以上を割り増して払わなければいけない(25%“以上”なので、35%の場合や50%場合などもある)。

たとえば定時が9時〜17時までで休憩が1時間の場合、労働時間は1日7時間だが(休憩時間は労働時間に含まれない)、もし2時間半(2.5時間)残業して19時半まで働くと、労働時間は9.5時間となり、残業時間のうち、8時間を超えた1.5時間分の賃金は 25%以上割り増しされる。

しかし、同じく2.5時間残業しても賃金が割増にならない場合がある。それは、たとえば平日5日間に、毎日30分ずつ残業したような場合だ。

毎日30分の残業を5日間すれば、残業時間は合計2.5時間になるが、各日の労働時間が8時間を超えていないので、残業代は割り増しされない。

残業代は25%割増になるが、これは何に対して25%アップになるのだろうか。

たとえば、月給が28万円で、労働時間が1日7時間、月の勤務日数が20日の人は、残業をしない場合の労働時間は140時間(20×7)なので、時給に換算すると2,000円となる。この2000円に対して25%割増になるわけだ。

●「週40時間」を超えて働くと残業代が増える

会社が残業代を25%以上割り増して支払わなければいけないのは、1日あたり8時間を超えて働いた場合だけではなく、1週間の労働時間が40時間を超えた場合もだ。

たとえば、ある週に43時間働いて、翌週は35時間働いた場合、最初の週は残業代が3時間分、割り増しされる。

しかし、どちらの週も39時間ずつ働いた場合は、1週あたり40時間を超えていないので、残業代は割り増しされない。

■サービス残業代を会社に請求したらいくらになる?

“タダ働き”のサービス残業は、あくまで残業なので会社が残業代を払う必要がある。実際に会社に請求したら、支払ってもらえるのだろうか。

●会社員は月給から時給換算額を求めて残業代を計算する

残業代の計算は、通常の賃金より割増されるのが一般的で、会社員の場合は、月給から時給を出して割増率をかける。

割増率は、25%が基本で、休日は35%、1ヵ月の労働時間が60時間を超えたら50%などと決まっている。休日の深夜だと60%割増にもなる。

たとえば月給32万円の場合、定時で仕事を終えたときの労働時間が8時間・月の勤務日数が20日なら時給は2,000円だ(160時間で給料32万円のため)。割増率が25%なら残業1時間につき2,500円となる。

1ヵ月毎日、残業を2時間していたら、残業代は40時間×2,500円で10万円。それが1年間続いていたら、会社に120万円請求できる。

文/編集・dメニューマネー編集部

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