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『ポッサム』で堪能できるチョン・イルの情熱的な演技に魅了される!

  • 2023.10.9
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チョン・イルは、彫刻のように美しい顔立ちを持つ俳優である。そんな彼は時代劇の主役が本当に似合っているが、『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』でも大いに真価を発揮している。まさに卓越した存在感でドラマをグイグイとリードしてくれるのだ。

今回、チョン・イルが演じたバウは、なんと盗人である。「ポッサム」という朝鮮王朝独特の風習の中で寡婦を誘拐する仕事を請け負って生きてきたが、間違って未亡人のファイン翁主(オンジ/側室が産んだ王女)を誘拐してしまった。それによって、王朝を揺るがす大事件が発生していくのだ。このあたりはとてもハラハラさせられる。

結果として、バウとクォン・ユリが演じるファイン翁主は、何かと争う運命となる。しかし、その後に彼女が命を絶とうとする際、バウは彼女を救い、新たな人生の道を示していく。

この瞬間のチョン・イルの演技は心に響き、情愛が深いものであった。何よりも、チョン・イルは演技の多様性を持っていた。それが画面を通して伝わってきており、ドラマを大いに盛り上げてくれる。

また、『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』では王宮の権力闘争も緻密に描かれており、格式がある歴史劇が展開される。そうした重層的な人間模様が出てくる中でチョン・イルの姿は生き生きとしている。そして、物語はますます緊迫感を増していくが、そのときもチョン・イルは歴史の荒波に挑んでいく男を颯爽と演じていく。

『ポッサム』でバウを演じるチョン・イル
観る人の心を打つ情熱的な演技

さらに、主人公のバウとファイン翁主の愛の展開は息をのむほどである。そんな愛しい場面で見せるチョン・イルの情熱的な演技は、観る人の心を打つに違いない。そういう場面を堪能しながら痛感するのは、チョン・イルは存在感で画面を飾る真のスターである、ということだ。

韓国ドラマが好きな人であれば、『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』を通じて、チョン・イルの演技の魅力を存分に感じることができるだろう。そこにはかならず新しい発見があるはずだ。

文=大地 康

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