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返済が苦しくなる!住宅ローンで「やらないほうがいい」こと4選

  • 2023.10.9

住宅が値上がりして住宅ローンの額が高くなると、返済は苦しくなるものですが、無理ない返済のために、やらないほうがいいことを4つ、事前に知っておく必要があります。

著者・松田聡子(ファイナンシャル・プランナー)
群馬FP事務所代表。明治大学法学部卒。金融系ソフトウェア開発、国内生保を経て2007年に独立系FPとして開業。企業型確定拠出年金の講師、個人向け相談全般に従事。現在は法人向けには確定拠出年金の導入コンサル、個人向けにはiDeCoやNISAを有効活用したライフプランニング、リタイアメントプランニングで人生100年時代をマネーの面からサポート。

■しないほうがいいこと1 頭金なしのフルローンを組む

頭金なしで住宅ローンを組むのは、特に貯金が少ない人はやめましょう。

かつて頭金は、「物件価格の2割以上必要」といわれました。最近は低金利のために頭金なしでローンが組めるケースもありますが、ローンの借入額が増えてしまい、利息の負担も返済額も大きくなってしまいます。

また、フルローンのリスクとして、変動金利を選んで金利が上がった場合、借入金額の大きな人ほど返済額が増えることもあります。

住宅を買う場合、物件価格の1割程度は頭金を入れられるようにしましょう。

■しないほうがいいこと2 ボーナス払いを利用する

ボーナス払いを使うと月々の返済額を抑えられますが、ボーナスは出なかったり減ったりすることもあるので、なるべく利用しないほうがよいでしょう。

ローンの期間が長期にわたる場合、勤務先の業績を予想するのは難しいですし、転職した場合、新しい勤務先にボーナスがあるとは限りません。

住宅ローンはボーナスを当てにせずに組むようにしましょう。

■しないほうがいいこと3 定年後に完済するローンを組む

長期のローンを組むとしても、完済時期が定年後になるのは避けたほうがよいでしょう。40歳前後で家を買って最長の35年ローンを組むと、完済するのは年金生活者になってからで、定年後の限られた収入で住宅ローンの返済が続くと、老後破たんにつながりかねません。

40歳前後で家を買う場合、自己資金を貯めてなるべく定年までに返し終わる計画を立てましょう。

■しないほうがいいこと4 頭金を入れすぎる

頭金がまったくないフルローンもよくありませんが、逆に頭金の入れすぎで手元資金が乏しくなることにも注意しましょう。最初に述べたように、物件価格の1割程度を目安にしましょう。

頭金を多めに入れると借入金額が少なくなり、毎月の返済額が抑えられますが、いざというときのお金までなくなってしまうのは危険です。

一般的に生活費の半年分は「緊急予備資金」として確保しておくべきとされています。マイホームを買ってからの生活に支障がないように、最低限のお金は取っておきましょう。

文・松田聡子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

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