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子どもや赤ちゃんが泣いても「うるさい!」と誰も言わない。子どもが泣く権利を邪魔しない、ベルリンのカフェ事情【日登美のタベコト in Berlin・57】

  • 2023.10.10

ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主宰している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。

ベルリンのカフェ事情

ベルリンの定番朝活。両親が遊びに来てたのでカフェでゆっくり朝ごはん。家ごはんとはまた違う良さがあります。

ベルリンでは食に関してもチェーン店はあまりメジャーではなく、カフェもそれぞれ個性をもったお店がいくつもあり、自分のお気に入りを贔屓にすることが多いです。

近所の行きつけから、仕事場近くのカフェ、通勤通学途中のカフェなどなど。朝から席についてお茶をすることもあれば、テイクアウェイでコーヒー片手に1日を始める人まで、ともかく軽く1杯ひっかけてから朝が始まります。日本でいうなら、駅の構内の立ち食いそば的な感じでしょうか。

こちらのカフェは全てビーガン。種類も豊富で美味しい!

中でもベルリンといえば、オーガニック、ビーガンの種類が豊富なのが目玉です。ですからどこのカフェでも必ず植物性ミルクのチョイスがあるのは便利です。最近ではさまざまな場所でビーガンメニューも増えてビーガンで対応できないお店はほとんどないのではないか? というほどメジャーに。特に若者が集まるエリアでのビーガン普及率はとても高いのです。

毎日のコーヒー1杯でも、オーガニックやローカル、ビーガンなどのチョイスで環境負荷を少なく、という考えのよう。その辺の意識が高いのはさすがベルリナー。

私が注文した朝ごはんプレート。ビーガンのお惣菜にパンがつきます。たまには人の作ったご飯で楽をしよう。

また親子連れ、ベビーカー連れのお母さんが多いのも特徴です。

子どもを保育園に預けたあとにホッと一息入れてるママ。ベビーカーに子どもを乗せてゆっくり朝ごはんを楽しむママ。働くママも、子育てママもカフェでほっとリラックス。大きな犬を連れてのカフェももちろんオッケー。お迎え後にも子連れでおやつがてらなど。

カフェはママたちがのんびりできる憩いの場でもあるのです。もちろん、子どもや赤ちゃんが泣いても「うるさいな!」なんていう人はいません。大人と同じように子どもにも赤ちゃんにも泣く権利、楽しむ権利があるんですから。だれもそれを邪魔することは許されないのです。

老若男女いろんな人がゆっくり楽しむカフェの時間。そんな隙間時間が人生には必要だよね。

家にいるとどうしても用事を見つけてしまうことが多いもの。忙しい子育てママこそ、安心して外で息抜きできる時間と空間が必要だなぁと思うのです。

お持ち帰りでサクッと帰るもよし。
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