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世界に誇るデニム産地「岡山県倉敷市」で【デニム × アート】なイベントが開催!

  • 2023.10.7

世界でも名高いデニム生地の産地『岡山県倉敷市美観地区』。そんな国産デニムとアートを融合したイベント『SETO INLAND LINK(セト インランド リンク)』が、今週末の10月7日(土)〜 9日(月・祝)に開催されます。世界で注目されている アーティストやクリエイター、デニム職人、岡山県内の専門学生、小学生などが参加して、デニムにまつわるアート作品を展示します。また、1着700万円を超える商品を含む、総額1500万円以上のヴィンテージデニムも展示される予定。3連休のお出かけにおすすめのイベントをレポートします。

イベントの見どころは?

画像1: イベントの見どころは?

今回のイベントのコンセプトは『“デニム”が紡ぐ多様な個性』。使い込むことで、風合いや表情に変化が出て、着用者の個性が出る「味わい」がデニム素材の魅力の一つ。そんな個性を楽しむ文化のあるデニムを通じて、世界的アーティストから岡山県内の学生や児童までが参加したオリジナリティあふれる作品が展示されます。作品のメインに使用されている素材は、主催者であるデニム加工会社「癒toRi18」など、児島を拠点としているデニム製造関連会社3社の、商品製造の際に発生する残反を活用。

画像2: イベントの見どころは?

イベントが開催される「岡山県倉敷市 美観地区」は、世界に誇るデニム産業の中心地ではありますが、職人の高齢化と次世代の担い手不足が課題です。このイベントを通じて、新しい魅力や可能性を発信していきたいと考えているそう。

また、美観地区は、江戸時代から大正、昭和の時代にかけての建築や景観が残っている国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されていります。作品が展示されている3つの会場(児島虎次郎記念館、旅館くらしき、倉敷物語館)も、ぜひ注目したいポイント。100年もの歴史がある銀行建築を再生した「児島虎次郎記念館」、江戸時代の建物や蔵などを改築した老舗の「旅館くらしき」、長屋門や土蔵など風情感じる江戸時代の名家を改装した「倉敷物語館」。現代的なアート作品と歴史ある建造物との融合を見れるのは、このイベントならでは。

画像3: イベントの見どころは?

続いて、イベントの詳細をご紹介。

EXHIBITION-1 総額1500万! ヴィンテージデニムの魅力とは?

画像: 1着700万円のデニムジャケット

ヴィンテージデニムアドバイザーとして有名な藤原裕さんが選定した総額1500万円を超えるヴィンテージデニムと、癒toRi18の職人達により、ヴィンテージアイテムを再現したリプロダクトデニムが展示されます。
ヴィンテージデニムの特徴を再現するためのノウハウやテクニックも特別公開! マニアはもちろん、デニム初心者さんも新しい発見があるはずです。また、藤原さんとの親交が深く、ヴィンテージデニムコレクターとしても知られている三代目 J SOUL BROTHERSの今市隆二さんが所有するヴィンテージデニムも展示されます。

会場:児島虎次郎記念館

EXHIBITION-2 デニム × 韓国アーティスト。特別な作品を展示

画像: EXHIBITION-2 デニム × 韓国アーティスト。特別な作品を展示

韓国のダンスヴォーカルグループの「SUPERNOVA(超新星)」のゴニルさんによる最新の作品も展示されます。ゴニルさんは、グループとして活動しつつもアート制作も精力的に取り組んでいるそう。2014年に開催した個展では、3日で約3千人が訪れ、今年の春に代官山蔦書屋で開催されたエキシビションもチケットが即完売するなど、アーティストとしても活躍をみせています。ぜひ新作をチェックしてみて!

会場:旅館くらしき

EXHIBITION-3 アートを通じて社会問題と向き合う

画像: EXHIBITION-3 アートを通じて社会問題と向き合う

社会が抱える課題・問題と向き合うアーティスト2名による作品も展示されます。作品に使用する素材のメインは、参加加工会社の商品製造過程で生まれた廃材を使用。

子どもたちの可能性を引き出すアート作品

放課後などに行われているデイサービス「パントーン・フューチャー・スクール」に通う小学2年生から5年生の児童8名と、精神科の看護師としての経験を持つアーティスト津野青嵐さんによる合同作品が展示されます。テーマは、『大切な人のためにつくる服』。スクールに通う子供たちが思い浮かべる大切な人に着てもらいたい服を作ったそう。子供たちがイメージした大切な人は、お母さんや好きなアイドル、飼っているペットのカメなど、実にさまざま。子供たちの自主性を尊重しながら、作品を制作。今回の展示では、作品を制作した空間を再現し、完成した服を着た「大切に想われている人たち」が集う様子を表現しています。

襤褸(ぼろ)の晴れ着?! 新しい価値を発見

晴れ着、というとピカピカの新品の洋服をイメージしがちですが、今回展示されている作品は、デニムの廃材などを加工した赤い襤褸(ぼろ)のドレス。十分な資源がない時代に、破れた布を丁寧に補修・加工など施すことで、貴重な布という資源を再利用して襤褸(ぼろ)を着用していた歴史が日本にはあります。襤褸(ぼろ)は歴史的には、青い色が多かったそうですが、今回は赤色で染めた布をドレスに使用することで、“晴れ着”として襤褸(ぼろ)を再創造。新鮮な「現代の襤褸」を鑑賞してみて!

展示会場:倉敷物語館

EXHIBITION-4 岡山の学生とデニム職人によるコラボ

画像: EXHIBITION-4 岡山の学生とデニム職人によるコラボ

岡山県内にあるデザインやファッションの専門学校や短期大学の3校と、イベントに参加するデニム加工会社3社がコラボレーション。学生は、デニム加工会社が誇る技術学び、その技術を用いた新たなデザインを考え、作品に落とし込みました。こちらの作品には、参加デニム加工会社の商品製造過程で生まれた廃材をメインに使用しています。
生地・技術提: 癒toRi18株式会社、株式会社WHOVAL、美東有限会社
デ ザ イ ン:倉敷市立短期大学、倉敷ファッションカレッジ、中国デザイン専門学校

展示会場:倉敷物語館

WORKSHOP 子供からと大人まで参加できるデニムのアート制作

画像: WORKSHOP 子供からと大人まで参加できるデニムのアート制作

「グローバルワーク」「ニコアンド」などを運営するアダストリアが、岡山県内全店舗(12ブランド18店舗)で、来店したお客さんとショップスタッフで、デニムのアートを作成。デニムのキャンパスに、カラフルなリボンを結びつけました。リボンは、残反を使用。展覧会当日は、各店舗にあった作品を倉敷物語館に移動し、イベントに来場したお客さんと共に作品を完成さます。
子供から大人まで参加できるので、アート作品の制作にトライしてみて!

オンラインでもイベントに参加できる!

画像: オンラインでもイベントに参加できる!

岡山に訪れることができない方は、オンラインでの参加はいかが? ファッションキュレーター 小木”Poggy”基史さんがセレクトした、倉敷の魅力的なモノや場所、コトを紹介したムービープログラムがホームーページで公開されます。小木さんは、セレクトショップのディレクター/バイヤーとして活躍し、国内外を飛び回り、最先端のモノを見てきました。そんな小木さんが選ぶ「倉敷の魅力」は、地元の人にとっては当たり前で気が付かなかった、新しい魅力を発見できるかも。

主催者の想いとは?

画像: 畝尾 賢一さん。癒toRi18(株)代表取締役 兼 放課後等デイサービス パントーン・フューチャー・スクール代表。

今回のイベントの主催者である、畝尾 賢一さんは「このイベントは、まだスタートラインに立ったばかりだと思ってます。デニム産業の楽しさや新しい可能を今後も模索したい。そのためにも、まずは興味を持って来てもらい、この地域のことを多くの人に知って欲しいなと思います。今後も、デニム産業を通じて人と人とのつながりや地域づくりに貢献できるコンテンツを発信したいです。」と語ってくれました。

ぜひ週末に訪れてみては?

SETO INLAND LINK(セト インランド リンク)
日程:2023年10月7日(土)〜9日(月・祝)
7日(土)と8日(日)9:30〜20:00 ※旅館くらしき19時まで
9日(月・祝)9:30〜19:00
会場:児島虎次郎記念館、旅館くらしき、倉敷物語館
入場無料
※車で来場する際は、近隣の有料駐車場をご利用下さい

Writer:Sakiko.T

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