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【阪神】注目の新戦力は、盤石な投手陣に割って入れるのか?…村上投手「すごい投手が揃っている」

  • 2024.2.29

王者として迎えるシーズン

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写真:産経新聞社

開幕まで1カ月を切り、各球団も徐々にエンジンをかけ始めるプロ野球。特に大きな注目を集めているのが昨年の日本一チーム・阪神タイガースです。38年ぶりの日本一に輝いたタイガースが今季目指すのはズバリ、球団史上初となる“連覇”。戦力を見ても、その可能性は高いと言えるはずです。

優勝メンバーはそのほとんどが残留。目立った戦力流出はなく、主力選手も20代がほとんどでマイナス面はほぼ見当たりません。

とはいえ、再び頂点を目指すためには新たな戦力の台頭は不可欠。そこで、本稿では今季の阪神タイガースで注目したい“新戦力”選手をピックアップしてご紹介します!

投手王国の中で輝きを放つ新戦力

筆者は2月上旬、阪神の春季キャンプを訪れましたがまず驚いたのがその活気ぶり。前年日本一の影響もあってファンが多く訪れ、毎年キャンプを見に来るという地元・沖縄の阪神ファンの方も「こんなに人が多いのは初めて」と言うほど。

そんな中、“新戦力”として1年目からチームの力になってくれそうな選手がドラフト2位入団の椎葉剛投手です。四国アイランドリーグの徳島インディゴソックスでは昨季、22試合を投げて防御率2.31。特筆すべきは39回で51奪三振という高い奪三振力です。直球の最速はプロでもトップレベルの159キロと、投げるボールのクオリティだけで言えば十分プロのレベルでも通用するはず。

ブルペンでの投球も実際にこの目で見ましたが、強力投手陣の中でも決して引けを取りません。阪神投手陣は昨季セ・リーグ1位のチーム防御率2.66。キャンプ中、昨季のMVP&新人王投手でもある村上頌樹投手に話を聞く機会がありましたが、村上投手をして「少しでも油断したらすぐに抜かれます。それくらい、すごい投手が揃っている」と言わしめるほど、分厚い選手層を誇っています。

当然、その中で“新戦力”が台頭するのはかなり難しいはず。ただ、椎葉投手は春季キャンプ初日から一軍に帯同し、実戦登板も経験。プロ初実戦となった2月17日の楽天戦(練習試合)では手痛い一発を浴びるホロ苦いデビューとなりましたが、その後もコンスタントに起用されるなど首脳陣からの期待値が高いことを伺わせます。

盤石な投手陣に割って入ることが出来るのか…

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写真:産経新聞社

典型的な「リリーフタイプ」なだけに、まずは短いイニングを全力で投げ、どこまでプロの打者を抑え込むことができるかがカギを握りそうですが、実戦では自慢のストレートで空振りを奪うシーンがまだあまり目立たないため、まずは最大の武器である「ストレート」の質向上が課題となりそうです。

チームのリリーフ事情を見ると、セットアッパー、クローザー候補の湯浅京己投手がキャンプ中からピリッとせずに二軍落ち。となると、同じようなパワーピッチャータイプの椎葉投手に出番が回ってくる可能性も高いはず。

オープン戦でしっかりと結果を残せば、開幕一軍はもちろん、シーズンでのセットアップやクローザーとしての起用も十分狙えるのではないでしょうか。

前述のとおり、今季の阪神は投打ともに盤石の布陣。主力のアクシデントやケガがなければ、「若手の出る隙はない」と言っていいほどの陣容を誇ります。

その“隙”をついて椎葉投手のような新しい選手がどこまで台頭できるのか――。阪神ファンのみなさんにはぜひ注目してほしいポイントです。


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※本記事は、2024年2月27日執筆時のものです

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