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勝ち星以上に痛い"投球回"。山本、山﨑の穴を埋めるシミュレーション

  • 2024.4.1

3月29日(金)、プロ野球のペナントレースがいよいよ開幕。オリックス・バファローズは、本拠地・京セラドーム大阪にソフトバンクを迎えます。

4連覇を目指すオリックスですが、最大の課題は山本由伸投手と山﨑福也投手が抜けた先発投手陣の整備。若手投手の成長を期待する一方で、2024年のオリックス先発陣を不安に感じているバファローズファンも多いでしょう。

そこでこの記事では、「山本投手、山﨑投手の穴は本当に埋められるのか?2024年オリックス先発投手陣」について考察します。

山本投手と山﨑投手が抜けた穴の大きさは?

まずは、2023年シーズンの山本投手、山﨑投手の「先発登板数」「投球回数」をご紹介します。

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山本投手、山﨑投手ともに先発登板数は23試合。2投手の合計は46試合で、ペナントレース143試合のうち、約3割の試合に先発しました。

投球回数は山本投手が164回、山﨑投手が130.1回。合計294.1回と、実に300回近いイニングを投げています。この2投手の穴をどのようにして埋めるのか?続いては、2024年のオリックス先発投手陣を見てみましょう。

2024年オリックス先発投手陣

練習試合やオープン戦、これまでの情報から、開幕時点での先発候補は8名です

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※カスティーヨ投手、エスピノーザ投手は新戦力のため、先発登板数・投球回数ともに0

山本投手、山﨑投手の穴は、特定の投手だけでは埋まりません。先発登板数や投球回数を、複数の投手で少しずつ上乗せする必要があります。

そこで上記の8投手で、2024年シーズンの先発登板数・投球回数をシミュレーションしました

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8投手が少しずつ上乗せすることで、先発登板数は55試合、投球回数は321イニング増加。計算上は山本投手、山﨑投手の先発登板数(46)・投球回数(294.1)を十分埋められます。

2024年オリックス、注目の先発投手!

ここからは先発候補8名の中から、特に注目の投手をご紹介しましょう。

まずは、宮城大弥投手

新人王を獲得した2021年以降、大きな故障なく、毎年安定した成績を残しています。2023年は22試合に先発、146.2イニングを投げて10勝をマーク。そんな宮城投手に求められるのは、エースとしての役割です。2024年は、山本投手と同じ登板数(23)、さらには自身初の150イニングも達成してほしいところ

続いては、山下舜平大投手

2023年は16試合に先発し、1.61という素晴らしい防御率で9勝を挙げました。腰を痛めて8月下旬に離脱したため、シーズン完走はできませんでしたが、見事新人王を獲得。

肉体改造して迎える2024年は、中6日でのフル回転に加え、規定投球回到達も望まれます。予想投球回数は120イニングとしましたが、この数字を上回る活躍を期待します。

「負けない男」東晃平投手も注目選手のひとり。

2017年のドラフト会議で育成選手として指名された東投手。度重なる故障もありましたが、2022年7月に支配下登録されます。

2023年シーズン後半、先発投手として6勝を挙げる活躍を見せました。2024年、開幕から一軍の先発ローテーションで回ることができれば、20試合近い先発登板、100イニング以上は投げられるでしょう

投球回数を大きく増やしてほしいのが、曽谷龍平投手

1年目の2023年は7試合に先発します。なかなか勝ち星が付きませんでしたが、シーズン最終戦でソフトバンク相手に6回1安打無失点の好投。プロ初勝利を記録しました。

結果的に1勝でシーズンを終えた曽谷投手ですが、二軍では16試合に登板し、防御率2.56。さらにウエスタン・リーグ最多の87奪三振と、2年目以降の飛躍を予感させる成績を残しました。

最後は、カスティーヨ投手エスピノーザ投手の両外国人投手。

2023年のオリックスは、外国人投手がほとんど活躍しませんでした。ワゲスパック投手、コットン投手、ニックス投手、計3名の外国人投手がいたにもかかわらず、先発登板数はわずか9試合。投球回数も30.2イニングと、非常に少ない数字でした。

2023年だけでなく、近年のオリックスは「先発の当たり助っ人」に恵まれていません。カスティーヨ投手とエスピノーザ投手が先発として機能すれば、大きな戦力アップになるのは間違いないでしょう

両外国人投手がどのような成績を残すのか、大変楽しみです。

まとめ

今回は山本投手、山﨑投手の穴を埋める存在として、先発候補8名を取り上げました。しかし、長いペナントレースは計算通りには進みません。不調や故障で離脱する投手が必ず出ます。日程によっては、ローテーションの谷間が発生することも。そのような場合は、椋木蓮投手村西良太投手齋藤響介投手などが先発候補に挙がります。

また、オリックスの支配下選手は、開幕時点で66名。上限の70名まで、あと4枠あります。

昨年ウエスタン・リーグ最多勝の佐藤一磨投手や、台湾ウインターリーグで防御率0.95と好成績だった川瀬堅斗投手が、育成から支配下登録されて一軍で先発しているかもしれません。

中嶋監督の投手起用にも注目して、ペナントレースを楽しみましょう!


※本記事は、3/29の情報です

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